05.05
2007年5月5日 昼寝
私のゴールデンウイークがやっと始まった。1日半だけの連休が。
今朝、娘と啓樹が四日市へ戻った。10時32分、新横浜発の新幹線で。当然、私は専属運転手として駅までお供をした。2人が改札口から消えた時、私のゴールデンウイークがやっと始まった。
この間、
3日。朝、啓樹が早々と起きてくる。一緒にリンの散歩へ。鶴見川の堤防を歩き、途中の平安公園でひと遊び。ブランコ、滑り台、シーソー、バイクなど。2km近く歩き抜き、公園では駆け回る。朝から元気がいい。
朝食後、港北のIKEAへ。妻、長女と啓樹、それに瑛汰を含む次女の一家で。本来は我が家の本立てを買うはずが、在庫切れで買えず。
帰路、新横浜で昼食、ウナギ。歯ごたえがなさ過ぎて満足できず。
その足で、みなとみらいの「トイザらス」へ。本日は瑛汰にこどもの日プレゼント。「くまのプーさんの欲張りウォーカーライダー」。手押し車が、ちょちょいといじれば三輪車に変身するため、6ヶ月から3歳まで遊べるという優れもの。伝い歩きが得意になった瑛汰に最適の玩具と判断した。
もっとも、我が家に戻って早速組み立てたが、本人はあまり関心を示さない。啓樹の「ドンドンチン」が気になって仕方がない様子である。
瑛汰よ、待て! お前が「ドンドンチン」で遊べる年頃になったら、ちゃんと買ってやるから。それまでは年相応の遊具で人生を謳歌してろ!
夕方、啓樹とリンと散歩。再び平安公園。朝夕、公園で遊ぶとさすがに疲れるのか、啓樹は8時過ぎに目がとろんとし始め、「ぼうしの上にまたぼうし」「三びきのやぎのがらがらどん 」で爆睡。
4日。朝から啓樹、長女とみなとみらいの「アンパンマンミュージアム」。10時会場にあわせて9時20分に自宅を出るも、到着した時はすでに長蛇の列ができていた。最後尾に並ぶ。20分ほどすると列が動き始め、ああよかった、と思ったのもつかの間、女性の係員がやってきて、
「ご入場頂くまでに2時間ほどかかります」
2時間? 子ども連れで炎天下に2時間も列を作れってか?! そんな無茶な! 早々と切り上げ、入場無料のミュージアムショップへ。子ども連れの弱みにつけ込む売らんかなの精神に満ちあふれた店舗群、そこに溢れる人の波に恐れをなし、ここもいち早く退散。
しかし、ゴールデンウイークでこの人出である。夏休みはいかなることになるのか。夏休み、真夏の太陽の下に、子どもを2時間も並ばせるのか? いや、開場と同時に入ろうと午前6時から待つとすれば、4時間待ちである。夏の強い日差しの元で脱水症で子どもがばたばた倒れないか? いや、ジジババだって子どもに手を引かれて列を作るのだ。ジジババは倒れるだけではすまない。命に関わることだってあり得るぞ。ひっきりなしに救急車を呼び寄せるのか?
アンパンマン人気で子どもを集め、それにくっついてきた親、ジジババから金を取る。それも真っ当な商売である。だが、客への配慮が決定的に欠ける。そりゃあ、少ない資金で狭いところに施設を作り、いつも入場待ちの人の波にとり囲まれる、というのが最も採算性がいい。だが、儲ければいい、我慢するのは客の勝手、という経営姿勢はやがて客に知れ渡る。金を出して不愉快な思いをしたいという客がどれほどいるか? そんな施設に将来があるか?
この施設、少なくとも私は2度と足を向ける気になれない。
アンパンマンに見切りをつけて、近くのボーネルンドへ。ここに併設されている遊戯施設の方がはるかに健康である。
子ども600円、大人200円(だったと思う)の入場料を払って中へ。小さなボールが溢れている部屋、大きなエアマット、中に人が入って転がせるビニール製の巨大タイヤ。子どもならワクワクするに違いない遊び道具がそろっている。さあ、啓樹、大いに遊べ!
あれ、啓樹は?
いた。なんと、子供用ミニハウスのキッチンからナイフとフォークをダイニングに運び、テーブルに座ってなにやら食べる真似をしている。ああ、そうそう、これ、おままごと。おままごと? それって、女の子の遊びじゃないか?
「啓樹、こっちの方が面白いぞ!」
2、3度、エアマットの上に放り投げた。ついでに私も転んでしまった。ふわふわするマットの上で何とか起きあがる。あれ、啓樹はどこに行った?
砂場。プラスチックのショベルでバケツに砂を詰めている。ふむ。
しかし、啓樹は男の子らしい、荒っぽい遊びが苦手なのか? そういえば、お前、我が家でも小さなゴミを拾ってはゴミ箱に運んでいるなあ……。
まあ、いい。荒っぽいだけが男ではない。私のように、きめ細やかで鋭い感受性を持つ男というのも魅力的なのだ。自らの道を行け!
でも、今度の夏休み、キャッチボールをやらないか?
遊び疲れたのか、啓樹、昼食後に本を読んでやると、すぐに昼寝。4時過ぎ、リンをつれて啓樹と散歩。やはり平安公園。
夕刻、瑛汰、救急へ。昼頃から微熱があり、それが40度近くまで上がったと次女から電話あり。診察を受けて我が家へ夫婦で夕食を取りに来る。そのころには瑛汰は平熱。一過性だったらしい。元気に啓樹と2人で遊ぶところを写真に納める。啓樹ににじり寄る瑛汰と、やや迷惑顔の啓樹の取り合わせの妙。
こうして5日を迎えた。もちろん、朝から啓樹、リンと散歩、平安公園は実行した。朝食、途中で次女と瑛汰を拾って新横浜。
「See you. でんわ、するからねー」
と改札口の向こうから声をかける啓樹に手を振り、次女と瑛汰を家まで送り、自宅。なんだか全身に力が入らない。あれっ、こんなに疲れていたのか?
昼食後、映画を見ながら昼寝。体が少しだけ軽くなった。
もう夕刻。そろそろ、リンの散歩の時間である。今日からはまた、ライバルがいなくなったリンと歩く散歩道である。
日常が戻った。そういえば先日、次女にいわれた。
「お父さん、啓樹と瑛汰のことばかり書いていると、普通のオヤジだと思われてしまうわよ」
それは心外である。私はオヤジ予備軍であることは認める。だが、断じてオヤジではない、まだ。
娘よ、懸念するな。これでしばらくは啓樹と瑛汰のことを書くことはない。明日から、カッコいいオヤジ予備軍に戻るぞ。