10.16
2011年10月16日 不具合
昨夜は肝を冷やした。iPhoneである。
充電しようと、何の気なしにiMacにつないだ。すると突然、OSのアップデートが始まった。
突然始まるのはいつものことで、
「またか」
と思いながら、日誌を書いていた。自慢ではないが、私はOSのアップデートにはまったく関心がない。現状で何の問題もなくiPhoneを使っているのに、何が面白くてOSをアップデートしなければならないのか?
とはいいながらも、ことは自動的に始まる。放っておくしかない。
放っておいた。
さて、日誌も書き上がった。サイトにアップもした。思い出してiPhoneを見た。おかしい。
真っ黒な画面にアップルのロゴマークが浮かび上がっている。その下に、恐らく、作業の進捗状況を表示するためのプログレスバーであろうというものが横たわっている。ところが、そのバー、内側ががらんどうなのだ。
作業が進むに従って、左側から塗りつぶされてい行くのがプログレスバーである。どうしてこいつはがらんどうなのだ?
iMacのiTunesを見た。iPhoneがマウントされていない。おかしい。接続している以上、マウントされていてしかるべきである。いったい何が起きたのか? アップデート中はマウントしないようになったのか?
しかし、何しろOSのアップデート中なのである。不用意な操作は禁物だ。
「とりあえず、このままにしておくか」
放り出して、WOWOWのドラマを見た。1時間半後、席に戻ると、iPhoneもiTunesも元のままである。やはりおかしい。ここまで来たら、手を出さないわけにはいかない。
iTunesを終了しようとした。終了しない。強制終了して、再び立ち上げた。とりあえずiPhoneはマウントされたが、今度はiPhoneが選択できない。立ち上がったばかりのiTunesがフリーズしていて操作を受け付けないのだ。
「勘弁してよ、こんな時間に」
こうなればOSのアップデートなどどうでもいい。とりあえず電話が使えるかどうかだ。
iMacとの接続を切ったiPhoneは、依然としてアップルのロゴとプログレスバーらしきものを表示している。このままでは電池を食うばかりだ。電源を落とそうと「スリープ/スリープ解除ボタン」(というらしい。詳しくはこちらを)を長押しした。こうすれば電源が落ちるはずである。
なのに、押しても押しても、いくら待っても電源は落ちてくれない。アップルマークとプログレスバーは表示されたままである。
固定電話から電話をかけてみた。通話不能というメッセージが帰ってきた。
「ありゃ、電話も受けられない。このトラブル、深刻だわ」
時計を見ると午前1時。眠い目をこすりながらこれ以上作業をつつけてもろくなことはない。寝るしかない。すべては朝になってからだ。
朝。
世の中は広い。私がこのようなトラブルに見舞われたところからして、同じトラブルに直面した人はかなりいるはずである。ネットには必ずヒントが転がっているに違いない。
検索すること、約10分。たどり着いたのが、先ほど見ていただいたページである。ここには、私が知らなかったことが書いてあった。
「iPhone が応答しない場合、iPhone をリセットするには、スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンの両方を、Apple ロゴが表示されるまで、同時に 10 秒以上押し続けます」
へえ、そうなんだ。
指示通り作業をしたらiPhoneの電源が落ち、アップルマークとプログレスバーも消えた。俺のiPhone、いったいどうなっちゃったんだ?
それを知るにはiMacにつなぐしかない。アップデートの確認も、不具合の際の復元もiTunesからしかできないのである。すると、
つないだらすぐにOSのアップデートが再開した。間もなく、正常にアップデートされた、という表示が出た。
確かに電話は通じるようになったし、OSも更新されていた。
という次第で、週末だったから仕事への影響が出ることもなく、飲み会への誘いの電話も、多くの女性たちからの
「逢いたい!」
「声だけでもいいから聴かせて!」
というラブコールも受けられる状態に戻った(最近、このようなメールがたくさん入ってきます。何でも、お会いしてチョメチョメして差し上げるとお金までいただけるとのこと。大いに関心はありながらも、あとが怖いので読まずに捨ててますが)。
だが、何が起きたのかは不明のままである。システムが複雑化すればするほど、不具合は避けられないものなのか?
本日夕刻、意を決してトレーニングを始めた。
といっても、たいしたものではない。スクワットを50回、腕立て伏せを30回、それに根性が続く限りの腹筋運動である。全体で20分程度の軽いトレーニングである。
なにしろ、私は腰に不具合がある。ヘルニアが出て以来、何となく足に力が入らない感じが続く。こうなれば筋肉を鍛えるしかない。
スクワット50回を終えたら、何となく足がもつれた。筋力が相当に落ちているようだ。腕立て伏せ、腹筋の影響が出るのは、多分明朝以降である。あちこちの筋肉が悲鳴をあげるんであろうなあ……。
どれほど悲鳴が上がろうと、これは続けるしかない。個人でできる不具合対策なのだから。
iPhoneの不具合はシステムの複雑化によるもの。
私の不具合は高齢化によるもの。
こう並べると、何か、情けないなあ……。