2013
10.24

2013年10月24日 ジャガイモ!

らかす日誌

昨日、あれだけメニューを詳しく書いた。であれば、今日も書かねばなるまい。覗き見は人の本性であり、日誌を公開している以上、その本性に答えねばならぬ。

昨夜、米を2合といておいた。水を切ってザルにあげておいたから、今朝の一番の仕事はご飯を炊くことである。
ザルの米を釜に移し、電気炊飯器をセットしてスイッチを入れる。一方で、テープのコピーをセット、ここまで終えて、私は朝刊各紙に目を通す仕事に移った。

今朝はたいした情報はなかったから、30分ほどで新聞は終えた。

「さあ、そろそろご飯が炊けているだろう」

そう思って電気炊飯器を見ると、

残り時間23分

ご飯を炊くってこんなに時間がかかったっけ?
が、まあ、生煮えの米を食べるわけにも行かぬ。ここは待つしかない。

ご飯が炊きあがったのを確認して、調理に入った。
本日のみそ汁はジャガイモと揚げ。ジャガイモの皮をむき、短冊に切る。揚げは幅5mmほどに6切れほど切った。それに、小ネギを刻み、お椀に入れておく。出来上がったみそ汁をここに注ごうとの計画である。

タンパク源は鰯の丸干しとした。網で焼く。

野菜系も欲しい。昨日はキャベツだったから、今日はピーマンにした。千切りにし、フライパンに油を注いでニンニクで香りをつけ、塩、胡椒でざっと炒める。火を通しすぎるとクタッとしてしまって美味しくない。まだしゃりしゃり感が残っているときに火を止めるのがコツだ。最後に醤油を軽く振って香りをつける。

これに白菜の漬け物。
スーパーで買ってきた白菜の漬け物は漬かり方が浅く、いまいち美味しくない。でも、ご安心あれ。それを、家庭用の漬け物器(プラスチックで出来ており、バネの力でプラスチックの板を押し下げ、その下にある野菜を圧迫するヤツ、という説明でご理解いただけるだろうか?)に1日入れておけば、バッチリ味が良くなる。我が妻女殿に教わった手法である。ご存じなかった方はお試しあれ。

さて、これに海苔があれば完璧だ、と今朝も海苔を探したが見つからず。仕方なく、マイナスワンで朝食を済ませる。マイナスワンでも、美味い!

昼は、「しみずや」で、うどんの2色盛り。普通のうどんと、桑の葉を練り込んだ緑色のうどんが合い盛りになって出て来る。絹の町、桐生ならではだ。

「桑の葉はオカイコさんが食べて綺麗な絹を吐くんだから、人間にもいいはず」

何か、芋虫みたいな蚕と同列に置かれているようで、

「それは違うだろ!」

と思わないでもないが、ま、美味ければいい。


で、夕食である。昨日予告したとおり、ステーキである。

まず、午後5時頃、肉を冷蔵庫から出した。焼く前に室温に戻すためだ。で、付け合わせはどうしようと考えて、ジャガイモを洗い、玉ねぎをザックザックと切った。水にさらして食べようと思ってのことだ。

ここまで終えて入浴。夕食は、体を清浄にして調理するに限る。

風呂を出て、汗を拭きながら調理を始める。まず、肉に塩を振りかけ、たっぷりと胡椒をまぶす。塩は肉の旨みを引き出してしまうから、焼いたあと、食べる前に掛けた方がいいという話も聞いたが、私は事前に振り返るのが好みだ。

ニンニクを2かけら、包丁で押しつぶし、スライス。
ここまで来て、

「野菜、ジャガイモと玉ねぎだけでいいか?」

と気になり始めた。こうなるといけない。気になって仕方がなくなる。冷蔵庫を点検、ニンジンとブロッコリーを取り出し、

「良し、これも加える」

ニンジンは輪切り。ブロッコリーは葉の分を2つ切り落とす。肉を焼いたあとの油で、玉ねぎもニンジンもブロッコリーも炒めちゃえ!

加えて、トマトを輪切り。冷凍庫の、冷凍ホウレンソウも取り出す。
これで、本日食べるものはすべてそろった。

フライパンを火にかけ、まず牛脂を溶かす。そこにニンニクスライスをいれ、弱火にして香りをつける。ニンニクが焦げる前に取り出し、皿に盛る。
強火に戻して肉を入れる。

「そうだ、ニンジンは火が通りにくい。早く火にかけなくちゃ」

肉の周りにニンジンを入れる。

1分ほどして肉をひっくり返し、ついでにニンジンもひっくり返す。さらに1分ほどたって火を弱め、肉がミディアムレアに焼き上がったころ取り出し、ついでにニンジンも取り出して皿に。なあに、ニンジンは多少生焼けでも食べられる。
残った油で、玉ねぎとブロッコリーを炒める。炒め始めて、2つ気になった。

・ブロッコリー、火が通るか?
・おっ、玉ねぎって、油を吸うなあ。とすると、残った油でモヤシを炒めて作るみそ汁、作れるか?

が、ここまで来たら作業の手を止めるわけには行かない。

こうして、私の本日の夕食が完成した。ビールを呑みながら、ステーキを、玉ねぎを、ニンジンを、そしてトマトを、ホウレンソウを平らげる。うーん、朝食に続く美味である。

すべて平らげて(ブロッコリーも、葉の部分は大丈夫だった)、

「みそ汁、どうする?」

と思案した。ステーキを食べるとき、残った油で炒めたモヤシを入れたみそ汁に出会えるのは人生の歓びのひとつである。
フライパンを見ると、油はほとんど残っていない。

「えーい、ままよ」

モヤシを取り出し、そのフライパンで炒める。そこに水を注ぎ入れ、沸騰したら火を止めて味噌を溶き入れる。終えて、ひと沸かしして、お椀へ。
ご飯と、モヤシのみそ汁と、白菜の漬け物だけの食事。うん、みそ汁も結構美味かった。やってはみるものである。
しかし、今日はジャガイモを2回も食べちゃったなあ……。

さて、我が妻女殿は土曜日に退院されるそうだ。となると、自作の食事は、あと1日。

何を食おう?

仕事などより、遥かに真剣な悩みである。