06.29
2018年6月29日 ネット犯罪
こんなメールが今日、私の元に届いた。出来れば、ざっと目を通していただきたい。
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Apple IDは現代人に必須であろう。パソコンで何かしようとすれば、App.Storeにお世話になることが必ず出てくる。余分なアプリは出来るだけ使わないことにしているのだが、そんな私でも Apple IDは持たざるを得ない。
このメールによると、私の Apple IDを使った買い物がなされたとある。
「ん? 最近は何も買い物はしていないが?」
と思いつつ読み進んで、思わずギョッとした。下の方にある「領収書」なるものには、「11.069,90」という数字が書き込んである。1の位から数えていった私は(私はこうしなければ、金額が読み取れない)思わず声に出してしまった。
「111万643円だと!」
いや、冷静に読めば、「,」と「.」の別があり、正確には1万1106円90銭なのかも知れない。しかし、はじめて目にしたときはドットやコンマまで目に入らなかったのである。
「なんだ、これ?」
改めて冷静に読み直した。買い物をしたのは今日の9時39分、場所はインドネシアのジャカルタ、とある。ああ、そうか。これはスパムメールなのか。メールのどこかをクリックするとパソコンがウイルスに感染して個人情報を盗み取られたり、パソコンが不可思議な反応を示し始めたりするのか。
それにしても、「PUBGモバイル」って何だ?
と面白がり始めた時は、もう敵の術中から抜け出していた。
にしても、である。これ、このデザイン、まるで本当にアップル社から来たように作ってある。リンゴのロゴもあれば、ご丁寧に著作権まで表示してある。途中で気がついたからいいようなものの、悪くすればどこかをクリックしていたかも知れない。
まあ、
「親愛なる大切なお客様」
という書き出しで、
「アップルってこんな不思議な日本語を使う会社だっけ」
というのが疑いのきっかけだったが、敵がスキルを高め、もっと普通の日本語にしていたら、まんまとだまされていたかも知れないのである。
私はアップルに電話をした。
いまアップルは、Appleサポートに入っているとアプリから電話予約を受付け、向こうから電話をしてくれる。サポートもなかなか進んでいる。
「というメールが来たんだけど」
という問いかけに、サポートのお兄ちゃんは
「最近、この手のメールが出回っています。当社でも対策を考えていますが、まだ追いついていません」
と答え、私の Apple IDから本当に使われたかどうかを調べてくれた。使われた記録はなく、やっぱりスパムであった、ということで一件落着した。アップルのお墨付きを得て、私は安心して、このメールをゴミ箱に捨てることが出来たのである。
そういえば、相変わらずスパムメールが来る。
なにやら大金が当たったとか、高額な融資をするとか、私に賠償の責任があるとか、
相変わらず
「ねえ、チョメチョメしようよ」
と女の色香を振り回すとか(本当は男が書いているのかも知れないが)、手口は昔ながらである。昔ながらの手口が相変わらず使われているということは、メールを信じる人がいまだにいるということなのだろう。
そして今回の新手。
浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ
というところか。
皆様もくれぐれもご用心のほどを。
今年はこれまで、過ごしやすい梅雨が続いていた。しとしと降る雨は鬱陶しいが、気温が上がらず、エアコンのお世話になることが少なかった。
「ひょっとしたら、今年は冷夏?」
と思い、国内で米が不作となって
サムサノナツハオロオロアルキ
とまではいかなかったが、まずくて臭いタイ米を食べざるを得なかった30年近く前が記憶から立ち上がっていた。
ところがここ数日は、暑い。パイプを楽しむために屋外に出るのに、汗を拭くタオルが欠かせないほどの暑さである。
涼しい梅雨から、酷暑の夏へ一気に変わった。こんな時期は体調管理が難しい。熱中症とまでは行かなくても、私の知人にも風邪をひいた人がいる。
私と同年代の皆様、我々の体力、抵抗力、免疫力は年々落ちているのです。もう、何があっても跳ね返していた若い頃には比べようもありません。くれぐれもご自愛ください。