06.22
朝鮮半島で幼稚園児の喧嘩が勃発している。
新型コロナウイルス。世界ではWHOが
「毎日15万人の新感染者が出るパンデミックが続いている!」
と騒いでいるが、日本では沈静化しているようである。後ろ指を指されずに県境をまたいだ移動が出来るようになり、新聞もテレビも、コロナウイルスに触れることがめっきり少なくなった。出てきても、コロナ後の観光客誘致に知恵を絞るホテルとか、コロナ対策を充実したので来てね、という飲み屋とかばっかり。死ぬか生きるか、みたいな緊張感があったころとは様変わりで、急ぎ足で日常が戻ってきているともいえる。
そんなわけで、どうでもいい、退屈な話ばかりが登場するようになったニュースだが、今日は久々に、
「おっ!」
という話に出くわした。NHKのデータ放送に登場した北朝鮮の報復計画である。
脱北者、つまり北朝鮮を上手く逃げ出して韓国に住み着いた人たちが北朝鮮に向けて、金正恩体制を批判したビラを飛ばした。北朝鮮はこれに、過剰反応といえるほど苛立っている。北朝鮮でこのビラを目にした人はほとんどいないらしいのだが、なぜか北朝鮮政府の怒りは心頭から吹き上がり、まず、南北共同連絡事務所を爆破した。
脱北者とはいえ、いまは韓国の民間人である。彼等の団体がやったことへ報復するのは大人げない。だから連絡事務所の爆破だけでも十分すぎる報復だと思うのだが、それでは怒りが収まらないらしい。今度は1200万枚ものビラを用意し、韓国に向けて飛ばすのだそうだ。
北朝鮮の「労働新聞」が
「報復の時期が迫っている」
と伝えたというのである。
おいおい、ビラの飛ばしあいって、幼稚園児の喧嘩かよ!
それにしても、どうやって飛ばすのだろう? 飛行機で運べば多分領空侵犯になってしまうし、北から南に向けて強い風が吹く日を選んで兵士や官僚が空に放るのか? それとも大型扇風機を回してビラに国境線を越えさせる?
しかし、1200万枚である。コピー用紙を積み重ねると、700万枚でスカイツリーの高さになるそうだ。ということはスカイツリー2つ分の高さになるビラである。
いったい、どうやったら韓国に向けてまけるんだろう?
それに、北朝鮮には金がないはずだ。こんなことに金を使わずとも、ほかに使い道はなかったのか?
と笑っていられるのは、私が韓国人でも北朝鮮国民でもないからだろうが、しかし、たかがビラにこれほど神経を苛立たせる北朝鮮は不気味である。
ほんのわずかなことに苛立つのは、心にゆとりがないからである。政権運営が順調であれば
「ビラ? 国民どもの目にはほとんどつまっていない? だったら捨て置け」
となるはずである。それに対してこれだけ苛立ってしまうのは、北朝鮮政府、あるいは金正恩個人が、大きな問題を抱え、にっちもさっちもいかなくなっている表れなのではないか。いま金正恩は夜も眠れないほど何かに怯えているのだと思う。
最も考えられるのはクーデターか。軍の一部に不穏な動きでもあったか?
あるいは新型コロナウイルスが広く感染し、手がつけれれない状況に追い込まれているのか?
それにしても、これだけ北朝鮮政府の神経をささくれ立たせた脱北者のビラには何が書いてあったんだろう? どこかのメディアが1枚拾ってきて伝えてくれないかな。
ついでに、北朝鮮が「報復」を実行したときは、そのビラも拾っていただきたいものである。
「父の日」というものがいつだったかトンと忘れていたが、昨日、私宛に荷物が届いた。何事ならん、と開いてみると、中身は携帯型の扇風機である。USB経由で充電し、スイッチを入れると結構な風量である。磁石式のアタッチメントが付属し、これにアロマオイルをしみ込ませてこの扇風機に取り付ける、とある。香り付きの風を運んでくるのだろう。
贈り主は長男の奥さん、あかりのママである。それを見て、
「ああ、今日は父の日であったか」
と気がついた私であった。私が暑がりであることが彼女の記憶にあり、間もなく盛夏を迎えようというこの時期に送ってくれたのだろう。
お礼の言葉を伝えようと電話をしたら、長男が
「俺も同じものを買ってもらったんだよね」
そうか、息子もパパであったか。
暑さといえば、今年の梅雨は涼しくて助かっている。6月も下旬というのに、エアコンが欲しくなる日がほとんどない。毎夜の映画鑑賞も窓を開け、扇風機を回せばクーラーいらず。むしろ、扇風機だけでも寒さを感じる日もあり、
「今年は猛暑の予想もあったのに、これはどういうことだ?」
と嬉しい疑問を持つ私である。もっとも、梅雨明けとともに予報が当たるようになるのかも知れないが。
明日は午後。川口まで出かける。新しい会社を立ち上げようという知人があり、その準備の会議に私も出て欲しいのだそうだ。元新聞記者でしかない私に何ほどのことができるかおぼつかないが、求められれば協力するのにやぶさかではない。会議が終われば宴会というから、明日は川口泊まりである。
継いで24日夜は、桐生で飲み会。
暇なようでいて、時折そうでもなくなるのが私の日常である。