08.12
40.5℃。桐生が日本で一番暑かった、とか。
昨夕8時頃、四日市の嵩悟が電話をしてきた。おかしいな、嵩悟の誕生日は10月だし、クリスマスはもっと先だ。こんな時期に、嵩悟はボスに電話をする用事がある?
「ボス」
「おお、嵩悟か。どうした?」
「大丈夫だった?」
「何が?」
「だって40.5℃でしょう。日本で一番暑かったんでしょう。ボス、大丈夫だった?」
そうか、嵩悟はテレビのニュースか何かで、桐生の日中気温が40.5℃まで上がり、日本で一番暑かったことを知ったのだろう。それで心配してくれたか。あるいは、誕生日、クリスマスに向けたアピールか。
まあ、それはそれとして。
実は私、そんなに暑いことにまったく気がついていなかった。夕食時のテレビニュースで知って
「えっ、そんなに暑かったか?」
と驚いたのが実相である。実感としては、それほど暑くなかった。
ご存知のように、私はパイプタバコを嗜む。最近は朝、昼、夜の3回である。屋内では臭いがきつすぎるので、朝、昼は屋外の屋根付き駐車場で30分〜40分、読書しながらパイプを吹かす。夜だけは映画鑑賞の傍ら、換気扇を回してパイプを咥える。
というわけで昨日も、朝、昼の2回、屋外でたっぷりと時間を費やしたのだが、40.5℃、あるいはそれに迫る気温であったという記憶はない。汗もほとんどかかず、
「やっぱり夏だな。暑くなってきた」
程度の感想しか持たなかったのだ。
だから嵩悟には
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
と答えておいた。
今朝電話してきた知り合いも、
「昨日は大変だったでしょう、暑くて」
た冒頭の挨拶だった。すでに書いたとおり、体感温度はそれほどでもなかったので
「いや、むしろ今朝の方が暑いんだ。パイプをやるのに外にいたら、汗が止まらなかった。昨日の気温が地面に蓄えられて下から熱された感じだな、今日は」
と答えるしかなかった。
にしても、である。本当にそんなに暑かったのか? 本当だとしたら、あれほど夏が嫌いであった私なのに、古希を過ぎて暑さへの感度が鈍ったか? 人はかくして、暑さを感じることができなくなって熱中症で死ぬのか?
それにしては、今朝のパイプ、本日昼のパイプは随分汗をかきながらの煙モクモクであったが……。
あ、そういえば「モクモク」で中学時代の先生が言ったことを思い出した。
「皆さん、禁煙という漢字の読み方が分かりますか? はい、これはけむり(煙)をモクモク(木木)しめせ(示)と読みます。禁という字は木木示と分けられますからね。だから私に部屋には禁煙の張り紙があり、タバコを吸うのです」
あれは理科の先生だったか? 閑話休題。
いや、そのような「暑中見舞い」をもらったので、さて最高気温が出たのは何時頃だったのか調べてみた。気象庁のHPによると、桐生で40.5℃を記録したのは14時31分とある。14時は37.5℃、15時は39.3℃だから、午後2時を過ぎて急速に気温が上昇したらしい。私が午後のパイプを楽しんだのは確か午後1時前後。気温38℃のあたりだ。最高気温が出た時刻には室内で数Ⅰ・Aの問題に取り組んでいたようだ。
にしても、38℃で汗があまり出ない昨日。外気温34.3℃(今日の午前9時、桐生)で絶え間なく汗を流し続けた今日。
体感気温って、外気温とは違った動きをするのか?
ちなみに、今日の桐生の最高気温は37.1℃だった。今日から少し気温は下がるらしい。
明日の朝一のパイプは、汗と無縁に吸えるだろうか?