2020
10.23

浜の真砂は尽きるとも……

らかす日誌

浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ

まったくもう、困った人たちは死滅してくれるにこしたことはないと思うが、そうはいかないらしい。こんなメールが来た。

国からの2回目の給付金。1億2000万人の国民全員に10万円ずつ配れば、総額12兆円である。そんなものをもう一回やるという。政府内で検討されているという報道を目にしたこともなく、国会で審議されたという話も聞かない。明瞭な嘘である。恐らく、どこかをクリックすれば個人情報を盗み取られたり、パソコンにウイルスを忍び込まされたりするのだろう。いつになったらこの手の悪質な犯罪はなくなるのか。ネット社会は永遠にこの手の悪人どもと共存していかねばならないのか。
コロナ便乗の悪徳業者。読者諸氏も充分ご注意いただきたい。

そういえば、こんなのも来ていた。

同工異曲。悪人は複数でいるらしい。

昨夜、息子からメッセージが入った。

「シンディローパー頼む。あと、テイラー・スイフト。あかりのお気に入り」

つまり、71歳になる親父である私にTSUTAYAからレンタルさせ、flacファイルに変換させ、googleのアプリで息子の元に送付させようということである。まあ、TSUTAYAとは月間契約を結んでいて、1度に2枚ずつCD、あるいはDVDを送ってくるので、私がやるのに違和感はない。

だが、である。あかりはまだ3歳。これまで「あかり」の名で来たリクエストは、ディズニー・ソング、NHKみんなの歌、アンパンマン程度である。一時期はThe Beatlesにはまっているとの動画も送られてきた。
それが突然、シンディ・ローパー? 髪をピンク色をはじめとして様々な色に染め、独特のファッションセンスで知られる姉ちゃん? ナッシュビル・サウンドのテイラー・スイフト? それ、3歳児としては飛びすぎでねえの?

「そういえば、啓樹と瑛汰がマイケル・ジャクソンにはまった時期もあったじゃない」

とは、妻女殿の評である。が、ポップス製も兼ね備えたマイケルの曲であるから、分からぬことでもない。が、シンディ・ローパーにテイラー・スイフト?

「ものすごい趣味だな」

「確かに」

とは、シンディ・ローパー19枚、テイラー・スイフト2枚をTSUTAYAに発注し終えてからの息子とのメッセージのやりとりである。

ちなみに、我が家にはすでにテイラー・スイフトのアルバムが8枚、flacファイルに変身してある。いま、そのうちの1枚、「World Tour Live; Speak Now」を聞きながら執筆していることを付け加えておく。

あかり4歳の誕生日プレゼントは、ひょっとしてエレキギターか? いや、子供用エレキギターは啓樹が持っているはずだからあれを回させるか?

3歳にしてこの選択。皆様はどのようにお感じになります?