2021
10.05

迷惑ショートメール対策はないの? ソフトバンクよ。

らかす日誌

ここ10日から2週間ばかり、立て続けに迷惑なショートメールが入る。iPhoneの「メッセージ」に入って来るヤツだから、恐らく私の携帯電話番号を自動発生させて送りつけてくるのだろう。当初は下半身の誘いから始まり、無視を決め込むと金銭での誘惑になり、いまは何なのか分からないメッセージが1日に数十件来る。
現時点で最新のものは

「snqgadouxacmqhuhqdfpoknerbcpkhqlyrkwsthdtdrlcrdx

super

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have

a

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snqgadouxacmqhuhqdfpoknerbcpkhqlyrkwsthdtdrlcrdx」

というヤツである。これ、いったい何?
あ、この原稿をお読みの方、リンクがついているらしいところは絶対にクリックしてはなりませ。恐らく、これを送りつけてくる不心得者は、ここをクリックさせたいのでありますから、敵の誘いにまんまと乗ることになります。何が起きるか分かりません。

困ったことに、iPhoneのメッセージは、机上のiMac、タブレットのiPadとも連携している。この3つの機種に次々とこのような不可思議なショートメールが入る。すべて読みもせずに消し去るのだが、何とも手間である。

もっと困ったのは受信音である。もともと私に迷惑をかけるのが狙いのショートメールだから、時を選ばない。駐車場でパイプをくゆらせているときに鳴る。食事をしていると鳴る。一番腹立たしいのは布団に入って眠気に誘われているときにiPhoneで鳴るヤツだ。フィルターをかけて既知の連絡先からのものだけを表示させているが、「不明な差出人」フォルダーに入る迷惑メッセージも、受信音だけは鳴らす。
電源を切る、あるいは消音にする手もある。しかし、これは既知の連絡先から緊急のメッセージが入ったときに困る。よってどちらも選択出来ない。相変わらず、迷惑メッセージが入る度に受信音が鳴り響くのである。

困り果てた私は今日、キャリアであるソフトバンクに問い合わせた。

「ということで困り果ていているのですが、何とかならないでしょうか?」

しばらく待てと言った女性オペレータは間もなく

「迷惑メールの受信拒否のやり方は……」

と話し始めた。ちょっと待て。私が困っているのはiPhoneもメールアドレスに届くメールではない。「メッセージ」に届くショートメールなのである。あんた、耳は大丈夫? 耳が大丈夫だったら、日本語の理解能力が低い? 大丈夫か、姉ちゃん?

「あ、え、そうでしたか。しばらくお待ち下さい」

2分ほどして電話口に戻った彼女はいった。

「はい、そのような迷惑メッセージでお困りになっていらっしゃるお客様のために、ソフトバンクは有料サービスを行っております。このサービスに加入していただけば……

プツリ。私の中で何かが切れた。

「ちょっと待って下さい。この迷惑メッセージから逃れるにはお金がかかると? それっておかしくありませんか?」

優良な回線を提供するのがキャリアの義務である。全国で途切れない回線網、通信速度の速さ、それに並んで安全な通信というのも、毎月高い金をふんだくっていくキャリアが提供すべきサービスのはずである。だから私はいった。

「そんなもの、無料で提供しなきゃキャリアの責任を果たしたとは言えないだろ?」

私は当然のことだとお思うのだが、こうした反撃には慣れていない彼女らしい。

「はい、私どもはそのような無料サービスは用意しておりません。これから有料サービスのご案内を……」

即座に言葉が出た。

「要らない!」

彼女は、向こうの電話口でキョトンとしたらしい。あるいは私の語勢に押されて縮こまったか。何事も電話口から聞こえてこない。沈黙が支配した。だから私は言葉を継いだ。

「だったらさあ、この迷惑メッセージの発信者はソフトバンクなの? 考えてもご覧よ。この迷惑メッセージで誰が得する? 少なくとも私は得をしない。ソフトバンクじゃない誰かだとしても、私みたいに読みもせずにメッセージを捨てる相手に送信し続けても1銭の得もない。だけと、ソフトバンクが発信者だとすれば、こんな形で有料サービスを売ることが出来る。得をするヤツが犯人だ、というミステリーの常道からすれば、一番疑わしいのはソフトバンクだろ? 違う?」

彼女は相当に戸惑ったらしい。

「いえ、あの、ソフトバンクはそのような迷惑メッセージを配信することはございません」

そりゃあそうだろ。そんなことをしたらソフトバンクは奈落の底に落ちる。

「君じゃらちがあかないみたいだな。やっぱり孫正義に電話で文句を言うしかないのかね?」

「お客様、孫さんと電話でお話になるのは出来ないかと」

「何いってるの。彼だって携帯電話は持ってるでしょ。その番号にかければ電話で話せるじゃない。それとも、ソフトバンクの回線を使った電話は孫さんにはつながらないってか?」

「……」

まったく解決しなかった。腹いせのような不愉快な会話が出来ただけだった。いや、腹いせにもなっていない。私の怒りは収まらないからだ。これからも、迷惑メッセージに受信音に悩まされ、たまったメッセージを消し続けるしかないらしい。

ドコモ、KDDIは迷惑メッセージ対策はどうしているのかな? やっぱり有料? それともキャリアとしてのサービスとして無料で提供している?

退陣しちゃったけど、ガースー首相、強権的に携帯電話料金を引き下げさせるより、本当にやらなくちゃならなかったのはこんな不愉快なことが起きないようにキャリア各社を善導することじゃなかったのかな?

あ、これを書いていたらまた受信音が!
うるさいなあ、まったく!