11.01
データのコピーに、なんと12日もかかるそうです。
衆議院選挙が終わった。結果は、まあ、こんなところでしょう。
自民党に政権を託していいのかという思いは、世論調査から見れば、それなりの広がりを持っているようだ。しかし、自民党を見限ってどこに運営を託すか? となると、これが何ともならないんだよなあ。
野党第1党の立憲民主党があの体たらく。党代表の枝野幸男さんは原発事故の時は菅内閣の幹事長。事故の模様を伝えるテレビで何度ももご尊顔を拝したが、菅内閣の対応がひどかったことは多くの人の記憶にある。そのメディア対応に当たったこの人の顔は、その時の想い出とともにあり、
「見たくない」
とはまではいわなくても
「見飽きちゃった」
という人は案外多いのではないか。この人が立憲民主党の代表である限り、党は菅直人のイメージから脱することは難しいはずだ。
ちょこまかと動き回る少年探偵団の団長のような安住淳さんは語るに落ちる政治家である。新聞各紙の政治記事を採点、点数を書いて会派の入口に貼り出したり、各メディアが自民党総裁選の報道に熱を入れると
「衆議院選を控えている状況を全く理解していない」
と口走ったり。
おいおい、あんた、NHKの報道記者上がりだろ? あんたが書いたニュースに点数をつけて公表した政治家がいたのか? あんたが報道記者だったとして、勝敗が分かりきっている衆議院選挙より、総理を選ぶことになる自民党総裁選の方がはるかに大切であるとは思わないのか?
まるで、聞き分けのない子供がぐずっているとしか思えない。少年探偵団長の歳はいくつだっけ?
ということで、現状を見る限り、自民党に代わって政権を担える野党、あるいは野党連合が存在しない以上、このような結果になるのは投票前から火を見るより明らかであった、と私は思う。ガースー内閣が続いていても、自民党はもう少し議席を減らすぐらいだったのではないか?
問題は、この選挙結果で自信をつけて、岸田内閣が安倍・菅離れが出来るかどうかである。岸田首相は宏池会という派閥に籍を置く。宏池会は池田勇人元首相に始まる派閥で、党内リベラルが集まるといわれる。インテリが多く、空理空論は得意だが、実行力に難があるとの評もある。
本来のリベラルに立ち戻れば、安倍・菅内閣が頬被りを続けた様々な疑惑の解明に取り組むはずである。空理であっても論理的一貫性を追い求めるなら、やるべきことを正確に見極め、おずおずとかも知れないが実行しようとするはずである。
岸田内閣は安倍・菅離れが出来るか?
今日は仕事がなかった。そこで、放りっぱなしにしていたNASのHDD交換に手をつけた。しばらくは恐れ多くて敬遠していたが、いずれはやらねばならないのである。であれば、今日であってもおかしくはない。
必要かどうか分からなかったが、4テラのHDDはNASに使っていた3テラのHDDからコピーしたデータをすべて消してMS-DOS(FAT)にフォーマットした。NASがやってくれるかな? とも思ったが、まあ、念には念を入れてに手を打ったわけである。
NASの電源を落とし、3テラを取り出す。NAS挿入用のフレームに4本のネジで止められているHDDの交換は簡単だ。3テラの代わりに4テラを取り付け、NASに戻してやる。そして、電源ON。
ここで時間がかかるのは、先日の経験で承知済みだ。多分、前回は時間がかかりすぎると感じた私が途中で電源を落とし、4テラを再び3テラに取り換えたてしまったのだろう。じっと待つ。3分間待つのだぞといわれた大五郎の心境である。
それにしても、である。いくら待ってもASが家庭内LANになかなか顔を出さない。おいおい、LANにつながってくれなければ初期設定も何も出来ないじゃないか? それでもじっと待てってか?
20分を過ぎた頃、流石に心配になってネットで
「QNAP 初期設定」
で検索した。たどり着いたのがここである。
https://hermitage-netaudio.com/seagate_st4000lm024_04/
なるほど、と読み進めた。
初期設定をするにはQNAPのホームページから「NAS簡単設定」をダウンロードせよとある。
QNAPのホームページに行ってみた。「NAS簡単設定」を探してみた。ところが、ない。ダウンロードセンターはあるが、その中を見ても「NAS簡単設定」などはない。
ん、変わっちゃった? じゃあ、どうしたらいいの?
NASは相変わらず、ネットワーク上に姿を見せてくれないまである。
次はこちら
https://www.tekwind.co.jp/_img/product/category/qnap/download/setupguide.pdf
で、セットアップガイドを見つけた。パソコン上では字が小さすぎ、やむなくプリントアウトする。
これによると、NASにHDDを入れた後、QFinder Proをダウンロードせよとある。これはすでに我がパソコンの中にあり、立ち上げている。HDDを交換して電源を入れたら、しばらくしてこのページからQNAPにアクセス出来なくなったんだけど、どうしたらいいの?
やむなく、もう一度QFinder Proを起動する。おお、QNAPにつながったぞ! 先程まではネットワーク上になかったQNAPが戻ってきてくれたじゃないか!
あとは画面の指示に従い、ファームウエアのダウンロード、インストールと進み、私のNASは無事、呼吸をし始めた。まずは一安心である。私にQNAPの初期設定が出来るとは!
だが、呼吸するだけでは何の役にも立たない。ここに音楽データをコピーしたやらねばならぬ。バックアップ用のHDDからコピーを始めた。総量、約2テラ。午前中にコピーを始め、最初はコピーの残り時間は12日とあった。昼食を済ませて画面を見ると、残り時間は13日に増えていた。今の画面上では18日である。おいおい、コンピューターって数の計算は人間よりはるかに速く正確だったんじゃないのか? どうして時間の経過とともに残り時間が増えるんだ?
しかし、18日間とは。終わった頃には桐生ではえびす講が始まってるぞ!
いずれにしても、コピーが終わるまでは音楽は聞けないものと諦めて始めた作業であった。しかし、念の為と思い、ネットワークプレーヤーの電源を入れてみた。試聴可能な楽曲一覧が出るのは、恐らく前の3テラから持ってきたインデックスをプレーヤーの一部である極小コンピューター、ラズベリーパイが記憶しているためだろう。
だが、いまは音楽の貯蔵庫は空っぽだから、再生は出来ないはずである。再生するには、もう一度NASをスキャンして、新しインデックスをラズベリーパイの上に作り直す必要があるはずだ。
あ、一番上にある「Alternative」のコピーが終わったようだ。再スキャンをしないまま再生紙使用としたらどうなる?
ちょっとした悪戯心で、試してみた。えっ! 驚いたことに、何のもなかったかのように再生が始まった。へえ、NASにコピーした音楽データは、古いインデックスで呼び出せるんだ。再スキャンする必要はないの……。
こうなると、さらなる悪戯心が生まれる。
「コピーが済んでいない曲はどうなる?」
やってみた。なんと、貯蔵庫にはまだ存在しないはずのCDの一部 が再生出来た。では、と次を試したら、出来なかった。不思議である。存在しないはずのCDが再生出来たり出来なかったり。
どんな仕組みになっているのだろう?
相変わらず、コピーの残り時間は13日に減った。減っても13日。まあ、気長に待つことしよう。
しかし、HDDの交換でこれだけの忍耐を強いられるとは。デジタル万能時代の、思わぬ落とし穴である。