01.22
死にません。ほおって置くことです。
さて、今日はthird opinionを紹介せねばなるまい。
Sさんに言われた通り、昨夜8時半、私は高崎市在住の病院長さん(この方もイニシャルはSである。ややこしいが、この先はS院長と書くことにする)に電話をした。思いもかけず、1時間を越える長話になった
「まず、現状を教えて下さい」
と最初に問いかけられた。私は素直だから、問われるままに答えた。
秋に受けた健康診断で、PSA値が13を越えていたこと。しばらく前立腺肥大の薬を服用した後も12弱までしか下がらなかったこと。そのため、12月20日に前立腺の生検を受け、今月10日にがんがあると通告されたこと。ステージ7だといわれたこと……。
「ステージ7? そんなのはありませんけどね」
えっ、違うの ちょっと待て下さいよ。病院でもらった紙には、ステージング7と書いてあるんですが。
「それは、グレード7といいます」
はあそうですか。
「あなたはおいくつですか?」
73、この5月で74になります。
「あのね、70歳を過ぎるとPSAの数値が高く出るのは当たり前なんです」
といわれたって、専門医がそう言って、がんがある恐れがあるからと生検までやったんですよね。
「いいですか。私は60歳の時にPSA値が8.5(この数値は記憶があやふや。その程度だったと思う)あって、本来は循環器が専門なんだけど、自分のことだからそうもいってられなくて必死に前立腺がんに関することを調べ始めたんです。そしたらですね」
はい。
「PASなんて数値は全く当てにならないことが分かりました。全世界でPASなんてものをいまでも調べているのは日本だけなんですよ。アメリカも欧州諸国も、この数値は当てにならないからと、調べることをやめています。それなのに、日本だけは相変わらずPSA値を調べてがん患者を脅してるんです」
そんな……。
「ええ、論文も目を通せるものは全て読みました。学術的にもPASが当てにならないことは確定しているといっていいんです」
私はPSA値の結果、生検前で受けました。
「その生検も、実は当てにならない。これもたくさんの実証研究があります」
ということは、下半身が自分のものでない不思議な体験は無駄だったと……。
「どう言うんでしょうねえ。日本はがんの患者をたくさん作りたいようなんです。日本の医療費総額は43兆円ほどですが、そのうち18兆円が抗がん剤なんですよ。こんな極端な国は日本と韓国しかない。まったく、どうかしています」
抗がん剤をたくさん使いたいから、何が何でもがん患者にする?
「私ね、いま68歳でPSA値は7.1です。年齢を重ねれば上がるはずのものが、逆に下がっています。もちろん、気にしてはいませんが」
やっぱり、私は少し気になりますが。
「そもそもね、日本の医療はおかしい。あなた、新型コロナのワクチンは打ちました?」
え、突然コロナ? はい、4回打ちました。
「ああ、打っちゃった!」
だって、コロナで死にたくはないから打ったんですが。
「ワクチンというのは極めて危険なんです。ワクチン接種で日本人の死亡数が増えているのは知っていますか?」
いや、コロナでたくさん死んでいるのは知っていますが、ワクチンでなくなったのは少数でしょ?
「数字を挙げます。2019年の総死者数は138万人でした。年初に日本にコロナがやって来た2020年の総死者数は137万3000人で、コロナが流行したのに減っています。2021年5月にはワクチン接種が始まりました。この年の死者数は144万人です。6万7000人増えています。2022年は140月までの数字しかありませんが、前年より8.5万人の増です。12月までの統計が出れば増加数は10万人を越えると思われます」
何だか、実感と違うな……。
「さて2020年と、21年、22年は何が違ったのでしょう? 3.11並の震災に見舞われたのでもありません。あの震災で亡くなったのは約1万6000人でした。原爆が落ちたのでもありません。あの時の長崎の社数は7万4000人でした。2021年、2年にはそんな死者が急増する要因はなかったはずです。じゃあ、何故増えたのでしょう?」
ワクチンが原因?
「増えているのは心筋梗塞、脳梗塞による死者です。死ななくて良かったですね」
……。
「はっきり言います。あなたは前立腺がんでは死にません」
しかし、がんはあるのですから、何をしたらがんで死なずに済むのでしょう?」
「放っておくことです」
私とS院長の話は、このように始まった。