04.27
2回目のホルモン注射をしてきました。
1回目のホルモン注射からちょうど4週間の今日、2回目を受けてきた。
「どうですか」
というのが医者の一般的なあいさつらしい。かかりつけの整形外科医も私の顔を見ればそう言うし、今日の泌尿器科医もやっぱりそういった。
「副作用は全くないですね。乳房も膨らまないし、なんだか肩すかしをくったうような」
そう、私は全く女性化していない!
「食欲は旺盛になりました?」
いま、私の食事は食欲とはあまり関係がない。糖質制限食は体内のブドウ糖を極限まで減らし、ケトン体が生成されるのを待つ。ケトン体は空腹時に多量に生産されるのである。このケトン体というのがけっこうな抗がん作用を持つらしい。
「いや、先生、私、糖質制限食をしているので、それはないです。太ってないでしょ? 昨日の入浴直前の体重は79.9㎏でしたから」
ちなみに、今日夕方は79.8㎏であった。昨日より100g減った。まだ下腹部はポッコリ出ているが、何となくスマートな体型に向かっているような気がする。
「79.9㎏ね」
医者はカルテに書き込む。
「そうそう、前回採決した結果が出ていて、肝機能には全く問題ないし、コレステロールも増えてない。腎機能も前回より改善しているし、尿酸値は6.7。ホルモン注射の副作用は全くいないようですね」
へーっ、そうなのか。
「だったら、もうビールを飲んでもいいんだよね!」
喜び勇んで問うてみたが、
「いや、それは……」
こら! もっとはっきりせんかい!! ま、あなたが何と言おうと、この先、ビールは飲むと思うけどね。
だが、肝心な数値がない。
「先生、PSA値はどうなりました?」
私は前立腺に巣くったがん細胞と闘っている。であれば、もっとも注目すべきはこの値ではないか。
「いや、それは今回は測ってないんだよね。前回の採血は、ホルモン剤の副作用を見るのが目的で、PAS値は今日の採血で見るんです」
というやりとりの後、私は左下腹部に4週間効果が続くホルモン注射を受け、左腕から血を抜き取られて病院を出た。本日支払った医療費は1万4240円。ほっ。病院に行く前に、ローソンでお金をおろしておいて良かった!
だが、だ。
おいおい、私は年金生活者であるぞ! もう少しディスカウントはないのか!
と思いながら帰途についた私であった。