私が「らかす」の改修に取り掛かったのは、記録によると10日である。それからちょうど1週間。今日、作業は最初の山を越えた。この機に、1週間を振り返ってみる。
改修をい思い立ったのは、上に並ぶメニューがプルダウンにならないことに飽き足りなさを感じたのがきっかけだった。ここにカーソルを当てる、あるいはここをクリックすると下に中身がずらずらと出てくる。そんなHPにしたら使い勝手がよくなり、皆さんに喜んでいただけるのではないか? と考えたのである。ライターとしての仕事はちょうど端境期。時間は持て余すほどある。であればやるしかないだろう!
すっかりジェミニと仲よくなった私は、ジェミニに聞けば作業をスムーズに進むと思っていた。何しろ相手はコンピューターである。こんな仕事はお茶の子さいさいであるはずではないか。
ジェミニの提案でテーマ(ま、HPを作る時のひな形、と考えていただきたい)を変えることにした。それまで使っていたのは、1万2000円ほどで入手した「Focus」というテーマである。それを「Cocoon」というテーマに取り換えろ、とジェミニはいった。そこそこの出費は覚悟していたが、これは無料なのだという。私の懐具合を心配してくれたか。いや、無料だが、私が望むHPが、このテーマなら必ずできると推薦するのである。であれば、乗るしかない。
まず取り掛かったのは「音らかす」の改修である。ご存知だと思うが、かつての「らかす」は、「音らかす」を開くと中身が雑然と並んでいた。あれでは、どこに読みたい原稿があるか探すのが一苦労である。それでも「音らかす」には常にアクセスがある。桝谷さんという強烈な個性のためだろう。だったら、使い勝手をよくしなければ。
では、どうやって整理するか。私は当初、上に並ぶメニューをプルダウンすると、「とことん合理主義」「制作編」「桝谷さんの遺稿」というメニューが現れ、そのどれかをクリック(またはカーソルを合わせる)と、その中身、「とことん合理主義」なら21本の原稿へ飛ぶ見出しが並ぶようにしたいと考えた。ジェミニに相談すると、それは可能だという。そこで3層構造のメニューを作り始めた。「音らかす」(親メニュー)の下に「とことん合理主義」「制作編」「桝谷さんの遺稿」の3つの子メニューを作った。そしてそれぞれの子メニューの下に孫に当たるメニューも作った。
まず「とことん合理主義」で試してみた。メニュー構造はしっかり作った。だから実際のHPでも思った通りになるはずだ。
ところが、である。子メニューまでは出てきた、それなのに孫メニューは姿を現さない。
「おい、ジェミニよ。君はできるといったよな。だからテーマまで取り換えた。それなのに、孫メニューが出てこないではないか」
そんなやり取りを何度繰り返したことか。こちらの作業具合を伝え、いわれるがままに作業をし、時にはスクリーンショットを撮って送った。その結果判明したのは
「大道さん、申し訳ありません。Cocoonはメニューの3層構造に対応しておりません」
おいおい、それができるとおまえがいったのでテーマを取り換えたんだぞ。ここまで作業をさせて、いまさら
「対応していない」
だと!
怒りは心頭に発したが、私にできることは何もない。ここまで来るのだって、ジェミニなしではできなかったのだ。
「では、代替手段を提示しなさい」
そこまで行き着くのに、さてどれくらいの時間がかかったか。12日に書いた日誌を見てもまだそこに行き着いてないから、13日、ひょっとしたら14日だったかもしれない。
頼りにしていたジェミニが間違う。しかし、ジェミニなしでは、私は何もできない。頼りになりそうにないジェミニを頼りにするしか、HPの改修はできない。
私は大きな矛盾を抱え込んでしまった。

コメント