アメリカでもガソリンが高騰してるんだって!(2026.3.17)

世界一の産油国であるアメリカで、いまガソリンが高騰しているそうだ。1ガロンあたり48セント(14%)も高くなって、トランプ人気に陰りが出ているという。

アメリカとイスラエルによるイラン攻撃、それに対する中東アメリカ軍基地へのイランの反撃、ホルムズ海峡封鎖。中東からの原油が止まり、石油が出ない日本はパニック一歩手前である、ガソリンだけでなく、石油製品全般の値上がりが懸念されている。となると、電気もガスも食料品も軒並み上がるということだ。私のように年金頼りで暮らしている身にはとんでもない時代である。

だから、ふと思いついたのだ。この戦争の仕掛け人であるアメリカで石油製品の価格動向はどうなっているのだろう? 世界最大の産油国だから、日本や韓国など原油を輸入するしかない国々と違って、少なくとも石油関連製品の価格は安定しているのかな? だとすれば、トランプは中東から原油を輸入せざるを得ない国々の犠牲の上にこの戦争を続けていることになる。だとすればとんでもない野郎だ!

と思って調べたのだが、今や国際商品である原油は、産油国であるなしにかかわらず、国際市場で価格が決まるのだそうだ。だから、アメリカも高い原油を使わざるを得ず、ガソリン価格が急騰した。喜んでいるのは石油メジャーだけ、ということか。

自分のことしか考えないらしいトランプは、おそらくヒーローになりたかったのだろう。いまやテロ国家といわれても仕方がないイランをたたきつぶしてやる! これまでの大統領にはできなかったことを実現する!「アラブのテロを世界から排除する! さあ、私はノーベル平和賞にふさわしいだろ? アメリカ国民は私への厚い支持を続けるだろ?

どうやらトランプ、そしてその取り巻きどもは、計算違いをしたらしい。
アメリカは石油備蓄を怠っていたらしい。そのため、中東からの石油が途絶することへのクッションがなかった。ガソリン価格急騰はそのためだ。
この戦争で、中東からの液化天然ガス(LNG)の供給も止まった。アメリカの企業はこの際とばかり、LNGの輸出に走った。そのため国内虚位への供給が足りなくなり、いまアメリカでは光熱費が上昇している。
こうしてアメリカ国民の不満、不安が高まる。あんたは、アメリカをもう一度偉大にな国にしてくれるのではなかったか? ガソリンが、光熱費が高くなるのが「偉大なアメリカ」なのか?

トランプは

「株価の乱高下やガソリン高は、安全と平和のための小さな代償だ」

「(エネルギー価格が上がれば)産油国であるアメリカは最終的に大儲けできる」

とわめいているそうだが、アメリカ国民にどこまで受け入れられるか。

いま、トランプの支持率は37〜40%(まだこんなにいるのかよ! アメリカって…)。不支持率は55〜59%。無党派層の支持率は26%にまで落ち込んでいるそうだ、秋に下院の中間選挙を控えるだけに、トランプ、共和党としては恐怖の数字であるに違いない。

現時点でのことに過ぎないが、中間選挙で、民主党に投票するという答えは46.9〜48.5%、共和党が41.1〜42.9%というから、共和党議員、中でも激戦区の議員たちはおちおち寝ていられない。

中でも、ガソリン価格が致命傷になるともいわれる。これまで共和党は

「バイデン時代の高いガソリン代」

を民主党攻撃の材料にしてきた。ところが、今度は共和党の大統領がガソリン価格の急騰を招いてしまった。さて、民主党にどう立ち向かったらいいのだ? トランプよ、とんでもないことをしてくれたな! という気分が共和党内に広がっているのだそうだ。

ま、それもトランプというとんでもない男の尻馬に乗っていまの地位にいるのだから身から出た錆ではある。私たちはただ笑って見ていればよい。中間選挙で敗北した大統領はレイムダックになるといわれる。早くその日が来て欲しいと思うのは私だけではないはずだ。

しかし、である。外国のことなのでよく分からないが、今年の中間選挙でトランプがレイムダックになったとする。そこまではいい。しかし、次はトランプのような男を担いだ共和党に政権の座から去ってもらいたい。それが筋道だと思うのだが、さて、共和党の大統領候補に勝てる民主党の候補はいるのかな? 副大統領のバンスはトランプ以上のゴロゴリ右派だともいわれる。加えて、トランプに比べればはるかに頭脳明晰である。トランプは去ったが、そんな男がアメリカを仕切る。できればごめん被りたい未来図である。

民主党に人材ありや? そもそも、トランプを浮上させたのはいつの間にか「民」から離れ、知的エリートそうに軸足を映した民主党だという説もある。民主党に政権が取れるのか?
ほかの国のこととはいえ、気になって仕方がない。

と書きながら、さて、日本のメディアでそんなアメリカ分析をした媒体があったか? 少なくとも、朝日新聞でそんな記事を見た記憶はない。
76歳になった元記者が、ネットでの情報をしか頼るものがなくてもこの程度のことはできる。現役記者は何をしているのだ?

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