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らかす日誌

増谷さんの原稿は今日で終わりです。

2月23日から長々と続けてきた桝谷英哉さんの原稿の掲載は、今日で終わりである。連載中、数人の読者の方からメールをいただいた。中には「残る記事があれば今後もよろしくお願いします」と書...
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オーディオ用ひずみ率計は自作出来るか? 2

IMひずみ率計は自作できるかかりに、Harthkitを参考にして、上記のような考え方で、簡易型を自作する場合には、精密級抵抗はなくても、何とか用をたせるわけですが、Function...
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オーディオ用ひずみ率計は自作出来るか? 1

数ある測定器のなかでも、ひずみ率計がもっとも入手困難な測定器で、自作もむつかしいとされている。しかし、アンプ製作時に、ひずみが最少になるようにするためには、ひずみ率計は不可欠である...
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ヒースキットIG-18を参考にしてオーディオジェネレータを考える 2

キットIG-18キットとはある物を作るための材料が全部揃っていて、素人にも専門的知識がまったくなくてもでき上がるようになっているもののことを言います。アメリカ、ヨーロッパにはプレハ...
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ヒースキットIG-18を参考にしてオーディオジェネレータを考える 1

ステレオ・アンプなど、オーディオ機器の性能を測定するための機器にはずい分いろいろなものがありますが、オーディオ・ジェネレータは、オシロスコープと共にもっとも利用度の高い測定器と言え...
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ヒースキットの電子電圧計を考える 2

出力部出力段は第1図右側上部で、差動アンプで増幅された電圧が、Q9とQ10のベースに入ってくるところから始まります。この2つの石はエミッタ・ホロワで、DC電圧測定時には、その出力が...
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ヒースキットの電子電圧計を考える 1

百聞は、一見にしかずと言います。(Seeing is bclieving)本当にうがった言葉だと思います。オーディオ機器のほとんどが、電気を利用していることを考えると、電気に強い方...
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オーディオシグナルジェネレータの4

調整についてオーディオ測定器は、音楽を聴くためのアンプと違って、音を出すものでないから、データー通りの特性を出せばそれで良い。したがって微妙な調整は全く不要である。正確な特性が出て...
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オーディオシグナルジェネレータの3

②パワーアンプ前記の正弦波発生回路から取り出せる信号電圧は1.35V R.M.S. ±10%である。つまりこの範囲を越えると歪率が極端に増える。従って、本機の使用目的の3.16Vに...
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オーディオシグナルジェネレータの2

回路について回路図①サインウェーブ発振回路今までに一度でもオーディオ発振器を作ろうとこころみた事のある方なら経験ずみの事と思うが、真空管でもトランジスタでも、なかなかうまく発振して...
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オーディオシグナルジェネレータの1

オーディオコンポーネントに限らず、何かの機器を設計、製作する技術者が、研究室がなく、実験機器を持たなかったとしたら、あるいは専門学校の生徒が、学習により習得した理論について、実験を...
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ソリッドステート回路用 ユニバーサルパワーサプライの2

使い方本機は、いわゆるパワーサプライであるから、その使い方には何百通りとあるが、従来の市販品とは違っているところもあるので簡単に説明を加える事にする。一番大きく違っているところは、...
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ソリッドステート回路用 ユニバーサルパワーサプライの1

真空管アンプと違って、トランジスタ回路の方は、その駆動電圧が比較的低いために、試作、設計が割合気楽に行なえるものである。極端な言い方をすれば、電池を使ってでも或る程度の実験は出来る...
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モノシリックICによる前段直結差動プリアンプの2 3

〔測定結果〕いつも思う事であるが、これから先は、本機を使ってオーディオを聴く方は勿論、本機を製作する場合には、全く不必要な事なのである。誰が日本人を、こんなにデーター好きにしてしま...
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モノシリックICによる前段直結差動プリアンプの2 2

ネオンランプが点灯しているのを確かめて、電源から外し、プリント基板の取りつけにかかる。これもわけはない。50mmのボルトを、シャーシの底から突っ込んでロックワッシャーシナットを使っ...
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モノシリックICによる前段直結差動プリアンプの2 1

実体回路図の見方実体回路図という言葉は、私が作ったものである。だから今迄に、実体路図を見た事がない、 という方々も多いと思われるので、その見方について少し説明する。今迄に、大勢のア...
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モノシリックICによる前段直結差動プリアンプの1 2

ロープースト回路第4図は、ある高級市販プリアンプのカタログから、そのトーンコントロール特性の部分をコピーしたものである。値段のせいもあって、ワリカシ凝った回路で、周波数特性のカープ...
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モノシリックICによる前段直結差動プリアンプの1 1

サブアンプという発想の上に立って作り上げた、クリスキット ミニP-1の性能が予想外に良く、16cmスピーカ駆動用としても、申し分のないものが出来上がった。始めは、今回述べるプリアン...
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モノシリックICによる全段直結差動OCLパワーアンプ 3

測定について本機の入出力特性、パワーバンドウイズ、高調波歪率、等の測定結果は、出て来る音と直接関係はないのだが、これ等の特性は、理論上、非常に大切な事柄なので、第4図~第6図迄に示...
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モノシリックICによる全段直結差動OCLパワーアンプ 2

回路について常に述べている事であるが、物を作るのに、その理屈が解らずに手をつけるのは幼児の粘土細工と同じで、作る意味もないし、ろくな物は出来ないものである。と言(「っ」が抜けている...
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モノシリックICによる全段直結差動OCLパワーアンプ 1

私が、この種のアンプの必要を感じるようになったのは、大分以前の事である。例えば、常用しているアンプに何か不都合が生じて、手を加えなければならない時、或るいは、音質改良の為に改造を施...
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管球式プリとソリッドステートアンプ用 アッテネータの製作 2

ついでであるが、本誌6月号に述べた二連型ボリュームコントロールの、ターミナルの向きについて述べる事にする。クリスキットの大勢の愛好者のおかげで、最近になって、やっとメーカーのコスモ...
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管球式プリとソリッドステートアンプ用 アッテネータの製作 1

本来、アッテネータは測定器に使われる用語で、アンプの音量を加減するのには、ボリュームコントロールと呼ばれる可変抵抗器が使われるのが本筋ではある。しかしながら、市販アンプの販売競争が...
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全段直結完全コンOTL-OCL Chriskit P-35M ソリッドステートパワーアンプの3

組立〔A〕ケース解体作業(A図参照)組立説明図① ボンネットをはずし、 シャーシからフロントパネルとリアパネルを取りはずす。② 電源部シールド板を取りはずし、その折に各シールド板に...
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全段直結完全コンOTL-OCL Chriskit P-35M ソリッドステートパワーアンプの2

製作について(1)電源部シャーシ組み立て図で解るように、本機の電源部は、アンプ回路から完全に隔離されているので、この部分は、シャーシから取り外して行なうと作業が大いに楽である。(写...
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全段直結完全コンOTL-OCL Chriskit P-35M ソリッドステートパワーアンプの1

ひとの好みを測る物差しはない。亭主の好きな赤鳥帽子(赤鰯) という諺がある位である。音ひとすじに、見てくれの良さというものに、殆ど関心を持たないで、ほんの少しづつではあるが、改良を...
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クリスキット・マークⅥカスタムとクリスキットP-35によるプリアンプとメインアンプの音のまとめ方 2

NFB量と再生音について(P-35)トランジスタ・アンプは、真空管のそれと比べて、一般にNFB量が多い。これがトランジスタ・アンプの音の硬さに影響していると言う説がある。これは一理...
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クリスキット・マークⅥカスタムとクリスキットP-35によるプリアンプとメインアンプの音のまとめ方 1

管球式プリアンプ及びそれと接続するために設計されたソリッドステートパワーアンプの製作についてはそれぞれ3回に渡って詳述したが、今回はそれ等を使って音楽を聴く時の、再生音のまとめ方に...
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最高級管球式プリアンプの製作 Chriskit MARK Ⅵ Castom 製作編その2

プリント基板の取りつけこのようにして、各基板に部品をつけ終ったら、ボルト、ナット及びスペーサー、菊型ロックワッシャーを使て、シャーシに取りつける。写真4が参考になると思う。信号基板...
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最高級管球式プリアンプの製作 Chriskit MARK Ⅵ Castom 製作編その1

パワーアンプで真空管方式を否定している私が、何故、プリアンプを管球式に固守しているのか、という質問があった。確かにごもっともな御意見である。大方の読者のために、紙面を借りて説明する...
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最高級管球式プリアンプの製作 Chriskit MARK Ⅵ Castom 回路編の3

フラットアンプ(ハイカット及びローブーストを含む)V4とV5とで形成されているこのフラットアンプ段は、トーンコントロールユニット(Tone Control Unit)を兼ねていて、...
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最高級管球式プリアンプの製作 Chriskit MARK Ⅵ Castom 回路編の2

ファンクションスイッチ、モニタースイッチ入カピン数が多い程高級品(高価品ではあるが)と考えられているのは大きな間違いで、 この切り換えは、少ない程、音質のためには良いものである。と...
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最高級管球式プリアンプの製作 Chriskit MARK Ⅵ Castom 回路編の1

オーディオ生活17年。思えば永いのりであった。戦前、中学生の頃から音楽が好きで、今のように交通機関が発達していなかった頃、海外一流の音楽家達はめったに来日しなかった頃の事で、手回わ...
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音質を徹底的に追究したソリッドステートパワーアンプ クリスキットP-35調整・測定編

前号では、クリスキットP-35パワーアンプの製作編として、製作時の注意事項と、配線後のチエックポイントを述べ、アドリング電流を流す方法と、何アンペアを流すかについて書いた。ここでち...
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音質を徹底的に追究したソリッドステートパワーアンプ クリスキットP-35製作編の2

写真7がその出来上がり。これで回路の70%までが終った事になる。プリント基板が出来上がったら、電源部に取りかかる。電源部がなければ基板の動作状態が正常であるかどうかを確かめられない...
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音質を徹底的に追究したソリッドステートパワーアンプ クリスキットP-35製作編の1

回路の仕組みが理解出来た所で、いよいよ製作に入るわけだが、今迄にアマチュアの方々の製作のお手伝いをしたり、トラブルにぶつかって相談を受けた経験によると、あれだけ機会があるたびに述べ...
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徹底的に音質を追求したソリッドステートパワーアンプ 回路編の3

出力段ソリッドステートアンプが始めて市販されるようになった頃、アウト・プットトランスを利用したB級アンプが幅をきかせていて、今だに選挙演説などの拡声機などに使われている。その後、A...
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徹底的に音質を追求したソリッドステートパワーアンプ 回路編の2

増 幅 段プリドライバーと呼ばれているこの段は、Q3(2SC959)のA級増幅段で、本機のゲインの殆どが、ここで得られるので、出来るだけ歪みの少ない石を選ばなければならないのは言う...
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徹底的に音質を追求したソリッドステートパワーアンプ 回路編の1

この時代になってもまだ、真空管の音でなければ、音楽が聴けない、とおっしゃる方が以外に多い。『どうも、石の音はかたくて』音楽性がない、 と言う意見である。墓石じゃあるまいし何を根拠に...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その15 スピーカシステムその1-2

ネットワークには−6dB/Oct.、−12dB/Oct.と−18dB /Oct.の3種類がある。つまり、1オクターブ(Octave)当たり6dB、12dB及び18dB減衰するという...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その15 スピーカシステムその1-1

チャンネルディバイダとネットワークもし一本で、最低音から最高音まで、出来るだけ原音に近い音で音楽を更生(「再生」が正しい)してくれるようなスピーカがあったとしたら、オーディオ用スピ...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その15 パワーアンプその4-2

アマチュアのためのオーディオ測定器3回にわたって、オーディオアンプの高調波歪率と、その測定器についてかなりくわしく述べてきた。この記事を読んだ人々の中で、慌て者は、そんならアマチュ...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その15 パワーアンプその4-1

3回にまたがって、高調波歪に対する歪率計について述べた。原稿を書くための必要もあって、とにかく歪率計という事で、当時ヒースキットの国内マーケティングのお手伝いをしていた関係上、同社...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その14 パワーアンプその3

前回に、オーディオアンプの歪率とは何か、という事と、それをはかる装置について述べた。そこで一つ、実際にクリスキットマークⅥカスタムとP-35の歪率について考えて見る事にする。まず簡...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その13 パワーアンプその2-3

ひずみ率とは何か写真用レンズにいろいろなひずみ(収差)があるように、交流信号増幅器(Audio Amplifier)にもいろいろ違ったひずみがある。一度にすべてを考えると、話がこん...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その13 パワーアンプその2-2

発振について上記のようなテスト以外でも、パワーアンプに10kHz以上の正弦波または方形波に入れて、その出力波形を見るだけでも、もしその発振状態がひどい場合には、少々オンポロのオシロ...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その13 パワーアンプその2-1

パワーアンプの発振、安定度つい先達ての事である。東京港区の横倉さんから、一年ばかり考えたあげく『クリスキットマークⅥカスタムを手に入れて、丹精こめて作り上げて、その音がやわらかでク...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その12 パワーアンプその1-3

ダンピングファクタアマチュアの中には、アンプのダンピングファクタと、スピーカの制動などに使われるダンピングという言葉を混同しておられる方が多いようである。オイルダンパー、マグネット...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その12 パワーアンプその1-2

入出力特性パワーアンプの性能に関する記事にこのデータはつきものである。不思議に無関心な人が多いが、アンプの特性を考えるのには、割合い重要なものである。唯そのグラフの表わし方に不完全...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その12 パワーアンプその1-1

プリアンプとの接続についてこの二つはシールド線で接続すれば良いと、簡単に決めてかかると間違いが起こる。ここにも一つの物理的現象が存在する限り、その法則について、一応の知識を持つ必要...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その11 プリアンプのアクセサリー 2

⑤ヘッドホン時々雑誌に製作記事を書くせいか、クリスキットマークⅥの回路にヘッドフォーンジャックをつけられないか、と言う質問が良く来る。現在市販されているヘッドフォーンはすべて8Ωの...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その11 プリアンプのアクセサリー 1

前回まで、プリアンプについて、理論的な面から、その性能などについて考えて来た。勿論それで、技術的なことがらについてのすべてを語りつくしたわけではないが、別に連載したアンプの製作記事...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その10 プリアンプのインピーダンス 2

出カインピーダンスインピーダンスのところでずい分時間がかかる、と思われる方があるかも知れぬ。インピーダンスというものはオーディオの音にとって、非常に大切な事なので、無駄ではないので...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その10 プリアンプのインピーダンス 1

入カインピーダンスについてインピーダンス(Impedance)とは一体何か、という疑間が生まれる。オーディオが好きなのに、この疑間が生まれなかったら、その人のマニア度はかなり高い。...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その9 プリアンプの残留ノイズと増幅率 2

プリアンプの増幅率RIAA偏差、最大許容入力、最大出力、ひずみ率などの数値にえらくこだわる方々に、貴方のプリアンプのイコライザ段の増幅率(ゲイン)はいくらですかと尋ねると、100人...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その9 プリアンプの残留ノイズと増幅率 1

残留ノイズについてプリアンプに限らず、アンプ(増幅器)とは、入力信号を増幅するものであるから、その増幅作用によって、何がしかのノイズは必ず残るものである。殊に、プリアンプに於てカー...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その8 プリアンプ測定の実際 2

最大許容入力の測定法近頃プリアンプの最大許容入力が割合大きな問題点として採り上げられているようである。本稿を終りまで読んで行けば解るように、そんなに何百ミリボルトも必要はないもので...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その8 プリアンプ測定の実際 1

【大道より、お断り】連載している「ステレオ装置の合理的なまとめ方」ですが、その7が掲載されていたはずの電波科学1974年6月号が私の手元にありません。桝谷さんが私に渡すのをお忘れに...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その6 私のステレオ装置の説明 3

オーディオマニアとは、実に困ったもので二、二人にこの話をすると、YL(「の」が抜けている)品物は高級だから値段が高くて、音が良いと決めてかかっている。亡くなった母親が良く “上等舶...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その6 私のステレオ装置の説明 2

私がマルチアンプ方式にしないのには、それだけの理由がある。雑誌にアンプの製作記事を発表する位だから、そして一応、ひと通りの測定器を持っているのだから、でてくる音はともかく、マルチア...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その6 私のステレオ装置の説明 1

ところで、ときどき雑誌に記事を書いているせいもあって、オーディオリスナーの方々から相談を持ちかけられる事が良くある。最近『先生はどうしてテープデッキを2台お使いになっているのですか...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その5 テープデッキの性能を調べる 2

プリアンプのRIAAのカーブが、±0.5dB以下でなければならないという記事が良く見当る。実に結構な話であるが、読者の何パーセントがこの事の技術的意義を御存じなのだろうか。技術的に...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その5 テープデッキの性能を調べる 1

オシロスコープ(続き)方形波を入れて1000Hzの波形が、両片共90°になっていて、第10図のように正方形になっているか、どうかを確かめる。左肩が丸みを帯びていたりギザギザになった...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その4 グレードアップのための測定器の巻 2

(1)交流電圧計ミリバルで知られている交流専間の電圧計である。テスタにもACボルトレンジがあるのだが、周波数特性がミリバルに比べるとうまくないし、感度が悪いので、役に立ちにくい。周...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その4 グレードアップのための測定器の巻 1

テープデッキ(続き)ワンモータ方式のテープデッキの場合は、比較的この問題が少ないようであるが、3モータ機では、不注意に取り扱うとテープを “わかめ" にしたり、ひどい時には切ってし...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その3 テープデッキの巻 2

レベルがセット出来たら、新品のテープにかけ換えて、ながしてみる。程度の悪いデッキだと、この時にもうすでにかなり大きな音で雑音が入ってくる。こんなのはそれだけで落第である。もっとも、...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その3 テープデッキの巻 1

プログラム装置にバラィエティがある事は、オーディオリスナーにとっては楽しい事である。なかでも、テープデッキはその使用法が最も変化に富んでおり、レコードのように、スタジオで録音され、...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その2 プレーヤシステムの巻 2-2

カートリッジ順序が少し狂ったが、カートリッジを選ぶ折りの注意事項について述べる。カートリッジは音の入り口である。音質上最も重要なコンポーネントの一つである。その上、それから出て来る...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その2 プレーヤシステムの巻 2-1

トーンアーム(続き)トーンアームを店頭で見分けるのに一つの方法がある。最近のトーンアームは、ほとんどの場合スタティックバランスになっているようだ。アームの上下動は、テコの応用であり...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その1 プレーヤシステムの巻 1-2

トーンアームアンプやスピーカにえらく情熱をそそぎ込むのに、案外トーンアームに無関心な人が多い。私はよくレコードからテープに音をとる。300枚近くディスクがたまってくると場所を取る以...
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ステレオ装置の合理的なまとめ方 その1 プレーヤシステムの巻 1-1

月例(つきなみ)な標題になってしまったが、音楽雑誌などによく見られる、オーディオ評論家の書いた、コンポーネントの組み合わせ、鳴き比べのたぐいの記事を書くつもりは全くない。どこそこの...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方のⅢ その3

基板とコントロールとの結線オーティオ回路と可変パーツとをつなぐ部分はすべて回路インピーダンスの低いところなので、沢山の配線が交錯しているのを糸で結えてしまっても信号が隣の線に移る必...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方のⅢ その2

高音用アッテネーター全回路図のハイパスフィルターの入力用トランジスターのベースにつながっているラインを辿るとB5kΩの半固定抵抗にぶつかる。御承知のようにホーン型高音用スピーカーは...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方のⅢ その1

フィルターの回路が決まったところで、いよいまアンフに仕上げる。第18図がその基本回路である。第18図まず入力信号ゼロの時を考えよう。Vccを30Vとすると、トランジスター2SA18...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方のⅡ その2

マザーコンプレックス(自分が使うものは自分で選べ)話が横道にそれて申しわけないが、クリスキットのチャンネルデバイダーの売上げのためには、一月も早くこの項を終らせた方が良いのを承知の...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方のⅡ その1

エミッターフォロアー回路第13図を見ていただこう。10kΩ 2本による抵抗分割回路を2段重ねたものである。図(a)の左半分だけを考えると、10kΩ 2本をZ1、Z2とすると、Z2/...
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桝谷英哉のよもやま講座 チャンネルデバイダーの基本回路 その3

抵抗分割この連載記事の始めのあたりで、梯子にたとえて抵抗分割の原理について説明をした。二本の抵抗を使って電圧を希望の値まで減衰させる方法がある。第11図のハイパスの場合、CHをZ1...
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桝谷英哉のよもやま講座 チャンネルデバイダーの基本回路 その2

チャンネルデバイダーの回路について第9図が筆者が設計したクリスキッ卜CDV-102aに手を加えたものである。勿論2WAYを前提にしたもの音質を損ねてまで3WAYにするつもりは全くな...
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桝谷英哉のよもやま講座 チャンネルデバイダーの基本回路 その1

デバイダーかネットワークか今まで筆者は、文句なしにネットワークに軍配を上げて来た。先に述べた問題点は、CDV-102及びCDV-102aでは、山根式とは全く違う回路なのだし、ここ数...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方 その3

チャンネルデバイダーの問題点筆者は今までネットワークの方が無難だ、と述べて来た。音を分割する折に生ずる位相のずれ等によって起こる音の定位の問題点がその理由の一つである。マルチアンプ...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方 その2

西村君の質問はまだ続く。大学のオーケストラのメンバーだけに楽音に関する勘はするどい。話を聞いていてもその事が良く判る。パートはパイオリンだそうだ。音量を絞った場合、あるいはスピーカ...
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桝谷英哉のよもやま講座 マルチスピーカーの考え方 その1

クリスキットのチャンネルデバイダー、CDV-202には「組立説明書」らしきものが入っていません。プリアンプのMark8-D、パワーアンプのP35-Ⅲには、それこそ微に入り細を穿つよ...
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オーディオリスナーのための全段直結OCL式 純コンパワーアンプ 測定・ヒアリングテスト

いつも書いていますように、オーディオアンプから出て来る音と、そのアンプの電気的特性との間には、理論的なつながりがつけにくいものです。けれどあくまで交流理論にもとづいて設計され、製作...
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オーディオリスナーのための全段直結OCL式 純コンパワーアンプ 2

調整について以上のように、組み立ては、スラスラと行くと思いますので、これ以上、馬鹿丁寧な説明は省いて、調整の仕方について述べる事にしますが、この段階ではまだプリント基板は、左右それ...
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オーディオリスナーのための全段直結OCL式 純コンパワーアンプ 1

4月号より連載したプリメインアンプのパワー部を独立させ、さらにグレードアツプしたパワ~アンプの製作。JBL 400 Sの回路を参考に、徹底的にひずみを追い出し、アイドリング電流を充...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ メインアンプ部製作調整編 2

メインアンプの調整組立てが終ったところで、いよいよ仕上げの段階に入ります。調整と言っても、本機は、何度も何度もテストしたり、やり直したりしてありますので調整らしいものは殆んど不用で...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ メインアンプ部製作調整編 1

前回で全段直結差動OCL、純コンプリメンタリー回路採用のメインアンプの回路を紹介しましたので、いよいよ製作にとりかかることにいたしましょう。ケースなどはすでに完成しているわけですか...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ メインアンプ部回路編 2

ドライバー及び出力段第26図にドライバー段及び出力のSEPP回路だけを抜き出して見ました。 Q4及びQ5は出力段をダーリントン(Dareington)結合されており、文字通り、純コ...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ メインアンプ部回路編 1

4月号より3回にわたり、プリアンプ部の設計・製作・調整、そしてケースの製作と項を進めてきました。プリアンプ部の音質などいかがですか。管球式にくらべてどうですか。プリアンプだけでも立...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部調整編 2

仕上げテストが終ったところで、仕上げ工程に入ります。フロントパネルもキャビネットも音には関係ないので、不用に思われる向きには、これから述べる工程は不用ですが、やはり毎日使用するアン...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部調整編 1

第2回では、シャシの組み立て、プリント基板の製作、そして、使用部品の注意などを、述べました。そして、プリアンプ製作上のポイントなどについても述べておきました。今回は、プリアンプの調...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部組立編 2

半固定抵抗(基板用)本機に使用したものは、少々不満でしたが、ラックスのMQ-60に使用してある2本足(の)ものには、本機に必要な数値のものがありませんでした。仕方がないので、 3本...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部組立編 1

前回では“石はどうも”と思っている方のために、むづかしい理屈を抜きにして、回路の説明をしました。今回は、いよいよ使用部品の説明につづき、製作上の注意点を述べます。指定どうりの部品と...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部回路編 3

ファンクションスイッチこのスイツチ(S-1)は、テープモニタ_スィッチ(S-2)とっながっていて、両方とも押しボタンスイッチです。この前の管球式の時に星電パーツがアンケートを取った...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部回路編 2

イコライザ(Phono Input)段まず、イコライザ部ですが、回路設計について詳細に考える前に、ちょっとRIAAについて考えてみる事にします。何故ならば、何でもものを作るのに、そ...
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オーディオリスナーのための高性能プリメインアンプ プリアンプ部回路編 1

はじめてハンダごてを持つ人、 トランジスタをはじめて取扱う方のために、そして、真実の音創りを願うオーディオ・リスナーのためのソリッドステートアンプの製作私が真剣にソリッドステーァン...
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6CA7PPパワーアンプの製作 回答編 2

シャシ塗装について今までに、私が作りました何台かのプリアンプは、パワートランスからなどの誘導ハムを防ぐために、アルミニュウム板を使用しなくてはなりません。その上に、鉄板だとシャシパ...
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6CA7PPパワーアンプの製作 回答編 1

前回では70年12月号から71年2月号まで連載しました。プリアンプについて述べました。そこで、今回はパワーアンプを中心として、述べることにいたしましょう。パワーアンプ(3〜4月号お...
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6CA7PPパワーアンプの製作 改良編 3

試運転新品である限り真空管のヒータが断線している事は、まずありませんが、大した手間でもないので、一応テストしてみます。まず、最初はC電源のテストです。真空管はまだ差し込みません。B...
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6CA7PPパワーアンプの製作 改良編 2

出力管プレート電流設定用メーターについて一部の方々から3、4月号の記事について、ダイナコの特許の事に関する御質問がありましたので、具体的に説明します。ダイナキットは、プレート電流を...
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6CA7PPパワーアンプの製作 改良編 1

入手可能なかぎりの最高級パーツを使用することによって、真実の音を求めたパワーアンプの製作。完全な実用機として、世界の名器に匹敵できる性能を、さらにはっきりさせることができた。音楽を...
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6CA7PPパワーアンプの製作 製作/調整編 3

NF量の決定NFBの適正量を決めるのに次のような方法を考えましたので、参考までに述べてみます。Heathから便利の良いものが出ています。同じものを上杉佳郎氏にお土産に差し上げたので...
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6CA7PPパワーアンプの製作 製作/調整編 2

調整を行なう配線が全部終れば、DS1Kが電源トランスから外れているのをもう一度確かめ、バイアス調整用の半固定抵抗B10kΩ(VR-4)を左へいっぱいまわし、 VR-1(B250kΩ...
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6CA7PPパワーアンプの製作 製作/調整編 1

前号で、回路構成の各部の働きがのみ込めたところで、いよいよ製作に入ります。(図面番号は前号のつづきです)あまり愉快な仕事ではありませんが、キットでないので,シャシの穴あけをしなけれ...
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6CA7PPパワーアンプの製作 4

電源回路についてチョークコイルは、交流フィルタにには、抵抗の何倍もの効果がありますので、コストダウンのために抵抗などと取り換えは禁物です。5BC5はLuxの製品ですが、直流抵抗がわ...
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6CA7PPパワーアンプの製作 3

ドライバー段と順序が逆になりますが、初段管をみてみましょう。3結になっています。よく6CA7のドライブ電圧が割合高いので、この段でゲインをかせぐために、5結にして、フルにゲインを採...
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6CA7PPパワーアンプの製作 2

回路について上記に述べました一つ一つの条件に従って、ある程度満足すべき特性を目標に、回路の組合せを考えて見る事にします。プリアンプは別として、パワーアンプの場合、舶来の一流品の回路...
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6CA7PPパワーアンプの製作 1

3回にわたって。“プリアンプの製作”記事を編集室にお渡ししたとき、“メインアンプはどうされるのか”というご質問があったのは、むしろ当然のことだと思います。しかし、その頃私の装置はダ...
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最高級プリアンプの疑問に答えて

馬鹿丁寧だと思われるほど、詳細に述べたつもりですが、そのために、始めて本格的なプリアンプをお作りになった方が非常に多く、特にプリアンプについては、昨年12月号に発表して以来、100...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 製作・調整編 3=完

【ヒャリングテスト】ハイファイとは、確かに不思議なものです。測定器で計っただけでは、その性能を完全につかむことは、なかなか難しいものです。本機の場合でも、その周波数特性は30〜50...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 製作・調整編 2

【電源部の配線】これでD板も終わりました。本体に組み立てる前に、電源部の配線を済ませてしまいます。C23、C24およびC25の電源フィルタ・コンデンサと、C26、C27のヒータ用フ...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 製作・調整編 1

“音楽を聞くための最高級プリアンプ”を目標に、12月号では回路構成、使用部品の選び方を述べ、1月号にシャシと、プリント基板の製作、それに真空管部の配線まで述べました。回路図からも判...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 製作編 2=完

【プリント基板の製作】シャシが出来上ったら、いよいよ配線に掛りますが、前回のものより仕事をきれいにし、しかも確実に作るために、プリント基板を採用しました。第11図に従って、プリント...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 製作編 1

先月号に、本機の回路構成、その部品について、くわしく述べました。いよいよ製作に入ります。本機では、主要なCR類はプリント基板にまとめ、真空管の配置、VR類の配線、電源部の配線と、順...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 コラム=完

ハイファイと私のアンプ製作私がハイファイに興味を持ち、技術誌を読み始めてから16年。その間に、いったい何台のプリアンプ製作記事が発表されたことか、特に勘定したことはありませんが、そ...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 回路編の3

【トーン・コントロール・ユニット】トーン・コントロール・ユニットは、まったくといって良いほど不要の回路です。トレブル、バスのつまみを6等分にまわして測定してみましたが、どの線をとっ...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 回路編の2

回路と部品について第1図に本機の回路図を載せてあります。両チャンネルとも全く同じですので、Channel 1のみを示しました。ファンクションスイッチ、モニタ・スイッチ、メインボリュ...
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音を求めるオーディオ・リスナーのためのステレオ・プリアンプの製作 回路編の1

製作がむずかしい、とされているプリアンプも、シャシ構造や製作のちょっとした工夫で、ハンダごてを持ったことのない、オーディオ・リスナーでも、簡単に高性能プリアンプが製作できる。しかも...
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作りやすくて性能のよい 12AX7×4、12AU7×2 ステレオ・プリアンプの製作 4=完

ヒータ回路の電圧降下用のホーロー抵抗は、ワット数に余裕は持たせて、電流を流すとかなり温度が上昇するので、ビニール線などが直接ふれないように気を配らないと、後でトラブルのもとになりま...
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作りやすくて性能のよい 12AX7×4、12AU7×2 ステレオ・プリアンプの製作 3

【配線について】シャーシができ上がったら、いよいよ配線です。シャーシ作りと違って、これからの仕事は読者にはかなり楽しい仕事ですが、一つ一つていねいにやることがここでも一番大切です。...
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作りやすくて性能のよい 12AX7×4、12AU7×2 ステレオ・プリアンプの製作 2

【トーン・コントロール部】メイン・ボリュームのあとに本機の特色の一つであるトーン・バイパス・スイッチ(S-3)があります。市販のアンプをあれこれテストしてみたが、トーン・コントロー...
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作りやすくて性能のよい 12AX7×4、12AU7×2 ステレオ・プリアンプの製作 1

世はまさにトランジスタ時代。最近とみに進歩してきたICのおかげで、とくにその傾向が見られるようになってきました。テレビ電話の普及が目の前になってきたのもICの発達のおかげであると思...
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世の中は……音は世につれ 世は音につれ……とよくいうが! マニアに進言する

盗癖のことを英語でKleptomania(クレプトメイニア)と言う。つかまっても、つかまっても、盗み癖の直らない人のことで、一種の病気である。不幸にして、すりの友人を持ったことのな...
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きびしくもアマチュア気質を重じて 3=完

【そこで音を3つに分けることを考える】アンプがレベル・アップされたとなると、スピーカ・システムが大いにお粗末である。と思ってたら、良いあんばいに2人の友人が、それぞれコーラルの12...
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きびしくもアマチュア気質を重じて 2

【電蓄の音六甲山に鳴る】戦後やりくり算段して家が建った。今はもう空地などほとんどなくなったけれど、我が家が建った頃、六甲山のふもとの、文字通り野中の1軒家。夜ともなれば、狐が出てき...
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きびしくもアマチュア気質を重じて 1

オーディオ装置を整えるには資金が必要です。でも資金ばかりあってもその使い方のうまさが重要なことはいうまでもありません。今回登場の人物はチョッピリからいというもの。オリジナリティとコ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編III :マルチセルラーホーンの製作5 魂の接合、そして「美人」の完成

石膏の水分が牙を剥き、再び隙間が生まれる。この「不慮の事故」の連続こそが、マニュアルにはない自作の真実であるす。さあ、最後の手仕上げにかかろう。ホーン部分の外回りは、前回までの作業...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編III :マルチセルラーホーンの製作4 石膏の海と、美しき「面」の完成

作業工程18:天板、横板の取り付け準備天板・底板を貼る前に、例によって角材を補強材として開口口に入れなければならない。開口口は、角が4つある線分である。角材は4つ必要だし、角材と角...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編III :マルチセルラーホーンの製作3 幾何学の反乱と、面接着の愛

ハードディスクつきDVDレコーダーを買いました。膨れあがるテープに占拠された場所を取り戻すためです。かつて、アナログでとったテープをハードディスクに読み込み、DVD-Rに焼く。テー...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編III :マルチセルラーホーンの製作2 バチ板の逃亡を阻止せよ

結論から書くのが、文章をわかりやすくするコツである。そこで、マルチセルラーホーン製作に関する結論。1,確かにカットの精度は相当程度上がった。ずいぶん、作りやすくなった。が、過信は禁...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編III :マルチセルラーホーンの製作1 積み木の迷宮へ

無謀にも、また、マルチセルラーホーンを作ってしまった!「桝谷英哉さんと私 第15回 :ホーンなんですが……」はお読みいただけましたでしょうか?あの中で、あれほどいやがっていたマルチ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編 II :パワーアンプの製作 3

P35-III の製作も、最終段階に入る。くれぐれも慎重に進めていただきたい。特に今回は、組み立て作業もさることながら、P35-III に電気を流しながらの調整作業が3回もある。電...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編 II :パワーアンプの製作 2

P35-III の製作記を書き始めて、桝谷さんが書かれた「組立要領」を読み返してみた。用意周到な方である。というより、多分、たくさんの被害に直面されたのであろう。という思いがしたの...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私  番外編 II :パワーアンプの製作 1

■「きれいなバラには刺がある」――パワーアンプ製作に潜む深い落とし穴さて、前回の番外編「プリアンプの製作」から3ヶ月足らず。もう、プリアンプ、Mark8-Dはお作りになりましたか?...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私  番外編 I :プリアンプの製作 3

前回までの作業で、全体の8割程度は出来上がった。頂上はもうすぐである。あなたは、もうすぐ、至高の音で、あなたの好きな音楽を楽しめるようになる!作業に疲れても、音楽に酔いしれる自分の...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編 I :プリアンプの製作 2

桝谷さんの口癖は、「ものの理屈を考えない人は……」だった。いま私たちが作っているクリスキットのプリアンプ、Mark8-Dも、そのような桝谷哲学が詰め込まれた作品である。だが、いま、...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 番外編 I :プリアンプの製作 1

■「音がいいのはアンプのせい」――後輩の失敗に学ぶ製作の心得今回から3回シリーズで、クリスキットのプリアンプ、Mark8-Dを製作する。丁寧に作業を進めれば、ほとんどの人が立派なア...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 最終回 :さようなら、桝谷さん

■「あの電話は全部嘘ですからな」――病魔を笑い飛ばした桝谷さんの強がり桝谷さんの奥様から突然お電話をいただいた。2000年の夏だった。桝谷さんとの付き合いは長い。しかし、奥様?こち...
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クリスキットの 桝谷英哉さんと私 第20回 :Macintoshマスター

■「メモを読み忘れました」――70歳の手習いと、教え子の限界桝谷さんと私は、連日、無限への挑戦を続けた。当時の私と桝谷さんの関係は、かつての、たこ焼き先生と桝谷さんの関係のようなも...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第19回 :Macintosh学習

今回は、弥次喜多道中の本論である。いや、本論に入る前に、ちょっと前回の「Macintosh入門」を思い出して欲しい。Macの使い方を教えて欲しいという桝谷さんは、まず私に電話をかけ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第18回 :Macintosh入門

桝谷さんは、多くの人に先生と呼ばれた。受話器を取ると、「桝谷先生でいらっしゃいますか。私は……」というフレーズから会話が始まった。迷いに迷ったオーディオの道でクリスキットに巡り会い...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第17回 :趣味

「大道さん、あんた、英語はできますんかいな?」突然、厳しい質問を受けたことがある。桝谷さんが英語に堪能だったことは前に書いた。しかし、まさか、私に恥をかかせようという意地悪な狙いが...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第16回 :客とは

私は前に、桝谷さんは「君子」であったと書いた。しかも、同じタイトルで3回も連載した。しつこかったかもしれない。だが、桝谷さんが「聖人」であったと書いたことはない。桝谷さんは、普通以...
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桝谷英哉さんと私 第15回 :ホーンなんですが……

今回は付録のようなものです。私の、マルチセルラー・ホーン組み立ての苦労話です。マルチセルラー・ホーンに関心がない方は、お読みいただかなくてもいっこうに差し支えありません。あなたにも...
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クリスキットの英哉さんと私 第14回 :マルチチャンネル

「5万円」の補足から始めよう。初めてマルチセルラー・ホーンを作ったとき、桝谷という人は天才だ、と心から思った。あるいは、とんでもないヤツだと感心した。発想が我々凡人とは全く違う。セ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第13回 :5万円

今回も、我が畏友「カルロス」が登場する。ヤツが我が家に遊びに来はじめたころだった。当然のことながら、酒を飲んだあとは、クリスキットで音楽を聴く。ヤツは勝手に私のレコードを引きずり出...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第12回 :1本 24円

桝谷さんとクリスキットについて書き継いできた連載も、今回で12回目となった。ま、よく書いたものだ。ちょっと古いけど、自分で自分を誉めてあげたい。この間、へんてこな私の連載を読んでい...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第11回 :ケーブルの話

マニアというものは、己のマニアックな心情の対象になっているものについて、とことんこだわる。隅々にいたるまで、絶対にゆるがせにしない。釣りのマニアは、釣り竿からリール、ライン、仕掛け...
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クリスキットの 桝谷英哉さんと私 第10回 :安いのを買え!

このコラムを読んでクリスキットを買っちゃった人が現れた。といっても、私の知り合いだが。休日に我が家まで来て、自分で持ち込んだCDを聞いて(私がそうするように言ったのですが)、その場...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第9回 :君子(下)

■朝日新聞への怒号。CD欠陥論に立ち向かった桝谷さんの「採譜」論「大新聞が、どうしてこんなバカな記事を書くんでっか」桝谷さんからの電話をとると、突然、怒声が飛び出した。1994年3...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第8回 :君子(中)

試行錯誤はしてみるものである。桝谷さんの試行錯誤は大きな成果を生みだした。最大の成果は、トランジスタを使ったアンプを手がけたことだ。前回も触れたが、今となっては失敗作というしかない...
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クリスキットの英哉さんと私 第7回 :君子(上)

■「君子は豹変す」――自説を鮮やかに改める勇気桝谷さんが君子であったことを証明したい。君子(きみこ)ではない。君子は豹変すの君子(くんし)である。 くんし 1 【君子】    1)...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第6回 :たこ焼き先生(後編)

■通信教育と英語原書。孤独な交流理論の習得たこ焼き先生も万能ではなかった。「オーディオアンプを設計するには、交流理論が必要なことが判りましたんや。これは、たこ焼き先生も余り詳しくな...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第5回 :たこ焼き先生(中編)

■「敵性言語」と洗礼。クリスコーポレーションの起源桝谷さんは淡路島の洲本商業高校を出た。終戦間際のことである。まもなく「第2乙種合格」で戦争に駆り出される。幸い1年たらずで戦争が終...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第4回 :たこ焼き先生(前編)

■病弱だった少年と、音楽に溢れた神戸の生家桝谷さんは1925年6月、神戸の純日本料理屋に生まれた。一人っ子である。純日本料理屋には芸者が出入りした。いまと違って、本格的な芸、それも...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第3回 :虜になった

クリスキット、Mark8が届いた。買った新車が届いたら、すぐに乗りたい。コーヒーメーカーを入手したら、何はともあれコーヒー豆を挽き、味わいたい。新しいベッドが届いたら、とりあえずそ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私 第2回 :奥さんの声

オーディオの常識を覆す桝谷英哉さんとの電話。それは、私のこれまでの知識が完膚なきまでに叩き壊される時間だった。「もしもし」(余談) 通常、日本の電話はこの4文字から始まる。 アメリ...
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クリスキットの桝谷英哉さんと私|第1回:真空管アンプの火傷と「合理主義」との出会い

伝説のオーディオキット『クリスキット』の設計者・桝谷英哉さん。徹底した合理精神でマニアを震撼させた彼と、私は12年間交流した。これからしばらく、一人の先達のことを書き続けようと考え...