02.24
2008年2月24日 BW800レポート・その3
多機能、高機能のメカというものは、使う人間に多大なストレスを強いるものである。BW800使用5日目の実感である。
さて本日は、新しい段階に入ったことをまず誇らしげに報告したい。
今日、録画時の画質をDR、つまり最高画質で行うことをやめた。これは進歩である。
いまのところ、ブルーレイディスクは高い。できることなら、DVD-Rでハイビジョン映像を残したい。生来、けちな私はそう考えた。
考えるだけでなく、実行してきた。なにしろ、先週末の金曜日には秋葉原まで出かけ、DVD-Rを100枚、DVD-R DL(1面2層のDVD-R)を40枚仕込んできた。念のため、ブルーレイディスクも5枚買ってきた。しめて1万5000円ほどの出費である。
ブルーレイディスクは、長時間の映画で、DVD-R DL でも収録できないものにの備えると同時に、ハイビジョンそのままで残したい音楽番組に備えた。コピーワンスなどという陰謀が始まる前にハイビジョンでテープに録画した、エリック・クラプトンの日本公演をブルーレイディスクにするのが当面の目的である。が、今のところ暇がない。
これまで6枚のDVD-R DLを焼いた。すべて元がハイビジョンの映画である。DRでハードディスクに録画し、いらない部分を削り取ってDVD-R DLに焼いた。DVD-Rには入りきらないためである。
焼き上がったディスクの情報を見て、悟るところがあった。
ハイビジョンを圧縮してディスクに残す場合、BW800はHG、HX、HEの3つのモードがあることは昨日書いた。今日気がついたのは、その中間段階の圧縮度は用意されていないことだ。
これが一つの知識である。
説明書を読むと、DRでハードディスクに録画した場合、HG、HX、HEのどのモードにしようと、書き込み速度は1倍となる。つまり、2時間の映画をダビングするには2時間かかる。
ところが、最初からHG、HX、HEのモードを選択してハードディスクに記録しておけば、高速ダビングができるとある。瞬時にダビングが行われるということだ。
であれば、最初からそのモードで録画すればいい。時間の節約になる。
ということで、録画予約を呼び出し、これから先の録画予約は、すべてHG、HX、HEのどれかで行うことにした。これはなかなか手間のかかることである。映画を記録するにはDVD-R DLを使うしかないが、それでもHGだと80分、HXだと2時間、HEなら3時間が録画可能時間である。映画の長さに合わせて、どのモードでハードディスクに記録するかをあらかじめ決めなければならないのである。
夕食後、我が友である番組ガイド雑誌「TVファン」と首っぴきで、録画モードを変更した。これ以降のものは、すべて高速ダビングができる。はずである。
そこまでは理解できた気になった。が、もう一つ解かねばならない問題があった。ハイビジョンではないBSデジタル放送は、どのモードを選べばいいのか? 同じ長さの映画でも、ハイビジョン放送をそうでないものはデータ量が違うはずである。WOWOWはハイビジョンではない画像を流すときは放送帯域を3つに割っているから、ハイビジョンでないものはハイビジョンのおおむね3分の1のデータ量だと思われる。だとすると、3倍の時間記録できるのか? 2時間までの映画はHGモードでいいのか?
もう一つ疑問がある。
BW800でおまかせダビングを始めると、自動的にファイナライズまでやってしまう。ファイナライズとはほかの機種でも再生できるようにすること、と解説書には書いてあるが、まあ、どうでもいい。問題は、ファイナライズが終わると、BW800が「戻る」ボタンを押す作業を求めることなのだ。
これまで使っていたDVDレコーダー、パナソニックDIGA DMR-E80Hは、手動でファイナライズするしかなかったが、終了後「リターン」ボタンを押すのを忘れていると、予約録画を受け付けなかった。分かっていながら失敗を繰り返したのは私の公開するところである。 で、だ。BW800も同じなのであろうか?
だとすると、昼間の番組を録画する日は、朝出がけにダビングを始めることができないではないか。なにしろ我妻は、あきれるばかりの機械音痴なのである。彼女に「戻る」ボタンを押す仕事を任せるのは、愛犬に車の運転を任せるようなものである。危険この上ない。
2つの問題を解決すべく、解説書をあちこちめくってみた。が、私が目にした限り、どこにも回答は書いてなかった。
このようなときのためにあるのが、相談センターだ。
0120ー878-365
パナは365、と記憶する。年中無休で受け付けているありがたいところなのだ。
溺れる者は何でもつかむ。相談センターに数回電話をかけた。すべて、自動応答で
「大変混み合っています」
とメッセージが流れ、一方的に電話が切れた。
問題は解決しないままである。
機能、高機能のメカというものは、使う人間に多大なストレスを強いる。
私と同様に、あるいは私以上にストレスを感じているユーザーが、世の中には5万といるようである。
明日は、電話はつながるかなあ……。