2013
04.03

2013年4月3日 新年度

らかす日誌

早くも入学式を挙行したバカ大学があったそうな。NHKの夜7時のニュースでやっていた。
そんなもん、週明けにやればいいじゃないか。ほかの大学に抜け駆けして早くやれば、物事を考えないジャーナリストが取材に来てくれ、大学の宣伝になるとでも思ったか。

大学とは、籍を置くことに意義があるだけの組織である。もっと春休みを沢山あげた方が学生は成長する。休みがたくさんあるのに成長できない学生は、何があっても成長できない。

ニュース画面を見ていたら、大学当局以上のバカが沢山登場した。親、である。ジジババである。何と、3分の2の新入生に、親、ないしはジジババ、人によっては親とジジババの付き添いがあったそうだ。
ジジババがバカなら、親もバカ、そのもとで育った新入生はもっとバカ、という図である。

会社を休み、九州からわざわざ出てきた極めつきのアホ父が、取材に答えていた。自分がアホであることを自覚しないアホは見苦しい。それを、当たり前のこととして映し出すNHKの取材クルーも、ひょっとしたら自分の入学式に親、ジジババを伴ったアホウであろうか。

成人式を間近に控えた年齢の新入生。いまだに保護者がいなければ行動できないのか。親から自立する式でもある大学の入学式にジジババ、親を引き連れて出席して、恥ずかしさを感じなのであろうか。
やっぱり、君たちに望みをかけることはできない。

大学のレベル低下は、東大も例外ではない。
この大学、何を思ったか、授業法の授業をやるのだそうだ。これまで大学の先生方は、研究に重きを置きすぎてきた。大学の先生というのは、研究者であるとともに、教育者でもある。学生を教え、導かねばならない。学生が退屈しない授業、学生を育てる授業を、ベテランの、同じ大学の先生が教えるのだそうだ。

はーっ。お節介もここまで来たか。
学生に媚び、手取り足取りするような教授を、今時の学生はありがたいと思うのか? そもそも、教育って、教育者って、そんなものか?
本来の教育者とは、自分の道を自分で切り開く人であり、後についてくる者には重みのある背中を見せる人である。
ベタベタと学生にくっつこうとする教授。これもアホである。

大学がそんなだから、こんな大人ができる。
民主党の平野達男前復興相が離党届を出した。参院選は目前。民主党のままでは選挙を闘えないと思ったらしい。本人はそうはいっていないが、それ以外にはありえない。そして、至極常識的な判断だと思う。
すると、何を考えたのか、民主党の執行部は、彼を除籍処分にした。党幹部を務めた男が、自分の選挙のためだけに離党するとはけしからん、ということらしい。
民主党の執行部、アホである。党のいまの体たらくを見ていれば、平野氏が危機感を持つのも当然ではないか。あんたらのやるべきことは、彼を除籍することより、党を立て直すことだろ? 除籍処分なんかしてたら、まともに考えたら首筋が寒くなるような党の現状をより広く宣伝するだけだぜ! と私は思う。
いまの体制にとっては、それが無理難題なのだろう。党を立て直す入り口すら見いだせないのだろう。だから、腹いせ紛れに変なことをする。

民主党はどんどん溶ける。そして、やがて溶けてしまう。
戦犯の右代表であるドジョウやダラ菅は、今ごろ何を考えているのだろう?

という新年度あけだ。手をたたいて喜びたいことが見あたらない。明るくない幕開けである。

 

そうそう、配達されたばかりの「選択」を読んでいたら、蒙を啓かれる文章に出会った。かつて日本一の長寿県であった沖縄が短命県になった。その原因を、新聞やテレビが、偉そうな顔をするだけが取り柄の識者に語らせた。

「沖縄は、食生活の欧米化が早く、脂肪摂取が多かったのでそのつけがきている」

 「そのため肥満者が増え、生活習慣病、特に動脈硬化症の病気による死亡がふえている」

しかし、この説明は、全くの誤りだというのである。筆者は医学博士の柴田博さん。

それによると、沖縄は日本一の長寿県であったころから、脂肪摂取量が全国平均より高かった。それが2000年頃から脂肪摂取量が減り、それに伴ってまず、男性から、平均寿命が短くなった、とある。

沖縄の死亡原因でもっとも多いのは、慢性閉塞性肺疾患、次いで肝疾患、そして自殺。どれも、脂肪、エネルギーのとりすぎとは関係がない。肥満が関係する心疾患死亡率は、男性が全国28位、女性が42位。脳梗塞死亡率は男女とも47位で全国最低。

「学者も行政も、沖縄県の肥満が多いことが平均寿命のランキングを下げる最大の要因と考え、エネルギーと脂肪の摂取を押さえることに血道を上げたのである。その結果、とんでもないことが起こった」

学者と行政とマスコミが協同で沖縄の低栄養化を促進した。そこに悲劇の本質がある、と柴田さんは告発している。

皆さん、健康に老いるには、やはり食べなければならないのであります。栄養失調になってはいけないのです!

さあ、メタボ検診なんて、断固拒否しよう!