2007
11.05

2007年11月5日 小沢一郎さん

らかす日誌

今朝は、珍しく新聞をじっくり読んだ。民主党、小沢一郎さんの辞意問題を知りたかった。

知ったのは昨日夕方である。早めの風呂から出ると、テレビに小沢一郎さんがいた。緊急記者会見らしい。途中からなので、突然民主党代表を辞めると言い出したことは分かったが、何故なのかがよく分からない。先に見ていた妻に、

「おい、何で辞めるんだ?」

と聞いた。すぐに聞く相手を間違ったと後悔した。妻の話は要領を得ない。

7時からのNHKニュースを見て、何となく分かった。

福田首相と2回会談した。福田さんが防衛政策で小沢一郎さんに歩み寄り、連立政権を作ろうと持ちかけた。これを受けて、いま政権入りすれば民主党の政策が実現しやすくなると判断、役員会で連立に向けた政策協議を始めようと提案したところ、全員一位の反対を受けた。これは代表に対する不信任だから辞任する。

おおむねそういう話らしい。

今日の朝刊には、「識者」といわれる人たちの様々な見方が紹介されていた。当然との解釈、筋が通らないとの意見、小沢一郎さんの悪い癖が出た、との見方。政治にはずぶの素人の私は、ふーん、と思うだけである。

ふーんと重いながら、閃いた。

ひょっとしたら、今回の辞表提出劇は、小沢一郎さんと民主党幹部が組んだパフォーマンスではないか? 狙いは、自民党と公明党の間にくさびを打ち込み、両党を離反させることである。

どうやら、連立政権を持ちかけたのは福田首相の方らしい。もしこの連立が成立したら、一番あおりを受けるのは自民党と連立政権を組んでいる公明党である。自民党単独では選挙に勝てないから、政権維持ができないから自民党は公明党を抱き込んでいる。民主党が自民党と連立すれば大政翼賛会にも似た巨大政治勢力が出来上がる。公明党の存在意義はなくなる

福田首相の働きかけを受けた小沢一郎さんは、それを睨んで民主党の幹部と謀を巡らせた。俺は連立構想に前向きのポーズを取る。君たちは否定しろ。それを受けて俺は辞表を出す。出すついでに、福田さんからの働きかけを公表する。自民党が自分たちを捨てにかかったことを知らされる公明党はどう出るか? 少なくとも、両党の関係に亀裂が入る。亀裂にくさびを打ち込もう。そうすれば、次の衆議院選挙では両党の選挙協力は成立しない。民主党が第1党に躍り出る。政権交代が実現する……。

私の推測はいかが? 自分では、素人の割にはなかなかよく書けたシナリオだと思うのだが。

さて、現実はどう進むのだろう?