2013
04.12

2013年4月12日 はしご医者

らかす日誌

毎度長文の日誌にお付き合いいただき、日頃から恐縮しておる。自らは、

「それを嫌うヤツは読んでない、そもそも読まないヤツは途中まで読んでもやめちゃうから気にすることはないのである」

と納得しているが、まあ、読者に対して自ら納得していることを押しつけるわけにもいくまい。ここは、文章の上だけでも恐縮してみせることが大切である。

で、今日は短く記す。

昨日は妻殿の定期検診日で、朝から前橋日赤まで車を走らせた。予約の時間が午後2時過ぎだったので、

「戻りは暗くなってからか」

混み合う病院の実態からして、2時過ぎの予約も診察が始まるのは3時を大きく回ってからだろうと諦めていたのだが、どうしたわけか、2時過ぎには診察も終わり、3時半に桐生に戻った。

「それでは」

と、妻殿を自宅に送り届けた私は、私のかかり付けの内科医に転進した。花粉症の薬が、昨日分で終わる。まだまだ花粉の飛ぶ季節だから、薬なしでは心許ないのである。

 「あなた、スギ花粉症はあるけど、ヒノキ花粉症は出てないよね。まだだめ? スギは終わってヒノキの時期だけど、まだだめ?」

女医さんであった。

「いや、まだだめかどうか、薬を飲み続けているんでわからないんだよね。だってほら、前の薬は1日1回、就寝前服用じゃない。もういいかなと思って薬を止めて、翌朝から激しいくしゃみに襲われても、薬を飲むのは就寝前となると、1日ティッシュを持って歩くことになる。だから薬を飲み続けることになる。そうすると、もう大丈夫かどうかわからない」

というわけで、今回は1日2回服用のアレグラに代えてもらった。これなら、薬を飲むのをやめてくしゃみが出始めたら、すぐに飲める。

今朝は、整形外科。腰の薬が明日切れるので、今日中に行っておかねばならない。とんまな理学療法士のリハビリには頭に来るが、薬がなければ安心して暮らせない薬物ジャンキーである以上、仕方がない行動である。

そして夕刻は、右肩の故障を治癒すべく、マッサージ。
方の治療をしながら、ふと思った。

「そういえば、俺、昨日から医者をはしごしてるな」

これも、老老家庭の実情である。

 

そうそう、昨日前橋に行ったついでに、問題集を買ってきた。なぜかZ会は中学生向けの参考書、問題集を出しておらず。仕方なく買ってきたのは、

高校への数学 1対1の図形演習」(東京出版)

高校への数学 1対1の数式演習」(同)

難関突破 精選問題集 英語」(学研)

の3冊。
東京出版といえば、私の高校生時代、「大学への数学」という月刊誌があった。いや、多分いまもある。そしてこの出版社、問題集も出していた。
どちらも買った記憶がある。悪いことに、どちらにも歯が立たなかった記憶もある。

夕食を食べながら、「数式演習」のページを繰ってみた。のっけから因数分解である。

(x2+6x)2-2(x2+6x)-35

ん? 因数分解って、中学でやったっけ? 俺が高校で最初に躓いたのが因数分解じゃなかったっけ? しかもこれ、括弧をはずすと4次式なっちゃうぞ。そんなん、……、いまの俺にできる?

数式演習にしてからがこれである。図形演習になったらどうなることやら……。

東京出版の数学の問題集、高校生用に歯が立たなかった過去を持つ私は、中学生用にも歯が立たないのか?

しかしなあ、月刊の「大学への数学」には、毎月、確か6問ずつ通信添削の問題があった。1問30点の150点満点だったように記憶する。
何度挑んでも、確か1題も解けなかった。それなのに、これに応募した連中の成績表を見ると、トップは136点とか141点とか採っていた。
1題も解けない私と、ほとんど解けてしまったヤツと。彼我の頭脳、能力の差に唖然としたものだ。

「俺、やっぱ、東大には行けないのかな?」

ま、行けなかったが。
行けなかったことにコンプレックスを持っていないのが、せめてもの救いである。だって、社会人になって数多くの東大卒を見てきたが、

「こんなもん?」

というのが多かったのである。

にしても、高校時代の悪夢は悪夢である。
あの悪夢が再現しそうな予感がするなあ、東京出版……。