07.23
全段直結完全コンOTL-OCL Chriskit P-35M ソリッドステートパワーアンプの3
組立
〔A〕ケース解体作業(A図参照)
① ボンネットをはずし、 シャーシからフロントパネルとリアパネルを取りはずす。
② 電源部シールド板を取りはずし、その折に各シールド板にゴムプッシュ(大1、小4)をはめこんでおくこと。
(注)取りはずしたビス類は粉失しないように一旦元の位置に仮ネジ込みしておくとよい。
〔B〕フロントパネルの組立(B-a図、B-b図、B-c図参照)
①フロントパネルからサブパネルをはずす。
②フロントパネルにネオンランプを取付ける。
③サブパネルからヘッドホンジャック取付板とロータリーSW取付板を取りはずす。
④サブパネルの塗装してある面から電源SWに附属している皿ビスを2本通し、さらに通したビスに附属のスペーサを通し電源SWを固定するこの時SWのレバーがONで水平、OFFでおじぎをするように取付けの向きを注意すること。
⑤ヘッドホンジャック取付板にヘッドホンジャックをストッパー穴に合わせて固定しておく。
⑥ロータリーSW取付板にストッパーに合わせてロータリーSWを取付けてから、基板関係の配線を済ませておくこと。
⑦フロントパネルとサブパネルを元のように固定する。この時電源SWのレバーがフロントパネル表面から見て小判形の穴の中央で、上下左右のバランスのとれた美しい位置になるように固定すること。
⑧VUメータはフロントパネル表側から通し、サブパネル側で附属の平ワッシャー→スプリングワッシャー→ナットの順でしめつける。この時左右2個のメータが水平に並び美しく見えるように固定すること。
(注)メータのナットのみJIS規格のため、絶体に粉失しないように気をつけること。なお、メータ取付ナットは対角線上の順にしめつける。
⑨⑤で組立てたヘッドホンジャック取付板を固定する。この時フロントパネル表面から見て、 ジャックの先が美しく出たのを確めて固定する。
(注)取付ビスに平ワッシャ→ナット→取付板→平ワッシャ→スプリングワッシャ‐→ナットの順で固定すること。
⑩配線済メータ回路の基板をサブパネル中央に出ている2本の長い支柱に取付ける。
(注)支柱に赤いファイバーワッシャ→基板→ファイバーワッシャ→スプリングワッシャ・→ナットの順で固定。
⑪⑥で組立てたロータリーSW取付板をロータリーSWのシャフトを軸受に通し、4本の支柱で固定する。
(注)支柱にナット→平ワッシャ→取付板→平ワッシャ→スプリングワッシャ→ナットの順で固定する。
⑫フロントパネルに出たロータリーSWのシャフトにツマミを取付ける。示指目盛に合わせてツマミを固定すること。
〔フロントパネル組立時の注意〕パネル組立作業は、キズがつかないよう本かタオルを敷いて行うこと。
〔C〕リアパネルの組立(C図参照)
①ビスはすべて表面から裏に向けて出し各部品は必ずスプリングワッシャを入れナットで固定すること。
②入力端子は裏より表面に向けて取付ける。この時ジャックの先が表面の丸穴から見て中央に出る位置で固定すること。
③スピーカ保護用ヒューズホルダーは透明のカバーをはずし、ビスを2本通してからパネル表面より取付け裏面でビスにスプリングワッシャを入れナットで固定すること。
④スピーカ出力端子は、③と同じ方法で取付ける。
⑤ACアウト用コンセントは、②と同じ方法で取付ける。
⑥AC用筒形ヒューズホルダーは、附属のナットで、表面より差し込んで取り付(「け」が抜けている)る。
⑦ ACコード用モールド製プッシュは表面より裏面に向けて差し込み、裏面でしめつける。この時割れやすいので指先でしめつけ、工具は使用しないこと。
〔D〕電源部の組立(D図参照)
①電源シャーシにトランス, ブロツクコンデンサ、整流部基板、立ラグアース端子等を取付ける。トランスのみ通常の取付で、その他はビスの方向がトランスとは逆にする。整流部基板はビス→平ワッシャ→基板→5mmサポートでシャーシの穴に通し→スプリングワッシャ→ナットの順で固定する。その他の部品はサポートを除く要領で取り付ける。
②電源部シャーシに部品取付完了後そのまま電源部の配線作業を済ませておくこと。
③図示に従って電源部を組立てる
〔E〕シャーシ上の部品取付(E図参照)
①図に従って放熱器、アンプ基板を取りつける。放熱器はシャーシの底からビスに平ワッシャをつけてとめる。基板はシャーシ上の角穴の四隅の支柱にファイバーワッシャを通し基板→ファィバーワッシャ→スプリングワッシャ‐→ナットの順で取付る(アンプ基板は配線済)
②シャーシに電源部ボックスを底面よリビスに平ワッシャを通して固定する(6カ所)。シャーシ側面2ヵ所も同様に固定する。
〔F〕ボンネットの組立(F図参照)
①ボンネット側面にあいている4ヵ所の小穴をウッドの小穴(4ヵ所)と合わせて附属の本ネジで固定する。この時ウッドの向きに注意する。
②シャーシにボンネットをカバーする時には、附属の飾リビス4mmにスリバチ状のワッシャを通し、本体と固定する。
〔G〕全体の組立(G図参照) (G図は存在しません。H図の誤りだと思われます)
① 部品の取付とそれぞそ予備配線の終った後、シャーシにフロントパネル、リアパネルを取りつける。
②フロントパネルは前に90°倒れ、リアパネルはl cm引出して倒れるように工作してあるので、両方を水平にした状態で仕上げの配線を行う。
〔注意〕完成後、ボンネットをかぶせるとき、電源部の感電防止用のカバーを取付ることを忘れないようにすること。
以上、電波技術 1974年10月号