03.22
桐生はときならぬ雪です。
いやはや、参ったね。
今日は朝から寒かった。雨の中、午前10時頃に車で外出したとき、車の車外温度計は4℃。
「寒いな」
と思いながら取材を済ませて11時頃帰宅の途につくと、車の警告音が鳴った。BMWは外気温が3℃を割り込むと警告音を鳴らす。
「道路が凍ってスリップする恐れがある」
という警告である。
自宅に戻ると、雨がみぞれに変わった。正午を回るとみぞれは雪に変じた。流石に道路に積もることはなかったが、車は薄らと雪化粧した。現在午後3時半、雪は小やみになりつつあるが、外気温は2℃である。
寒い。
こんな日に、国と東京電力は電気を節約しろといってきた。先日の東北地震で発電所がいくつか止まり、発電量が需要に追い付かない恐れがあるというのである。昼のNHKニュースでは、発電量対消費量の比が100:103であるという。おいおい、発電している量以上に電力を使っているとしたら、本来足りないはずの電力はどこから来てるんだ?
にしても、である。急に寒気が襲ってきたから電力の使用量が跳ね上がるだろうと予測しての警告だが、いまや暖房を電力に頼る家庭が多い時代である。事情は分かるとしても、
「寒さに震えていろってか!」
と文句の1つもいいたくなる人が多かったのではないか。テレビニュースに出て来た市民たちは
「朝からコタツは使わず、灯りも消してカーテンを開いた」
などとおっしゃる善人ばかりだったが、ニュースとは真実の一片でしかない。
「ふざけるな、東京電力!」
とコメントした人がいても、編集でカットされればその声は誰にも届かない。
NHKが前面に押し出した、素直で従順な日本人ばかりではないと思うのだが。
ウクライナで戦闘が続いている。
ウクライナが抵抗の姿勢を崩さないとすれば、ロシアでプーチン政権が倒れるまで戦争は続くことになる。ところがロシアではプーチンの支持率が下がらない。軍のトップも、ニュースで見る限りプーチに支持の姿勢である。クーデターが起きる兆候は見えない。
となると、どうたらいいのだろう?
日曜日のテレビで、橋下徹が、ウクライナ政府は国民の生命、財産を守るため、妥協すべきだ(彼は「妥結」という言葉を使っていたが、いっている趣旨からすれば「妥協」であると思う)」と言いつのっていた。
ふむ、いまのプーチンの居丈高な姿勢からすれば、妥協するとはすべてプーチンの言いなりになることである。ウクライナはロシアのいいなりになる属国になれということか?
いつもファイティングポーズでいるような橋下徹の発言だけに、やや奇異の感を持った。
独立した人としての死か、奴隷の生か。難しい問題である。皆様はどちらを選択されるだろうか?
日本でもウクライナ支持の動きが結構あるが、今朝会った方はこんなことをおっしゃっていた。
「ウクライナ支持のマスクを売り出したところが市内にあるけど、知ってる?」
はい、新聞で見ました。ウクライナの国旗に染め上げたマスクを、確か600円強で売り、うち200円をウクライナに寄付するとか。嫌な情倍ですねえ。
「そうだよ。マスクの原価なんてわずかなものさ。売り上げの全部を寄付するというのならともかく、200円だけというのは、ウクライナでの戦争を利用した金儲けだよ、あれは」
そうです、あんなのは火事場泥棒です。でも、新型コロナが流行り始めたときも、桐生のあちこちでマスクの生産が始まりました。確かに、マスクが不足していたからマスクを作ることには違和感はありません。でも、マスク1枚を2980円で売るという記事を見て、これは火事場泥棒だと思いました。その後、「桐生マスク」をブランド化しようとしたり、挙げ句は銅繊維でできたマスクを、なんと4980円で売り出したところもあった。商売とはきれい事ばかりではできないことでしょうが、いくら何でもあの値段はないでしょう。他人の不幸で懐を膨らませようという下品な人が多いですねえ。
にしても、ウクライナ。私にできることは何もない。ただただ気になるばかりである。