11.19
まず、Easy PhotoPrint問題が解決した
ぼう然としているだけでは事態は一歩も前に進まない。とはいえ、私に何ができる?
最初に解決したのはEasy PhotoPrintだった。とりあえず、キヤノンのサポートに電話をかけた。
「という次第で困っています。ブルーレイにラベルを印刷しようと印刷の段階まで進み、給紙はCD-DVDトレイ、メディアの種類はプリンタブルディスク(推奨品)にしています。それなのに印刷すると、A4の紙で出てくるのです」
「それはお困りですね。まず設定を確認していただいて…」
私は電話で話しながら、設定を説明した。印刷画面の1つ手前の画面で、「用紙サイズ」を選ぶところがある。「120×120mm」という選択肢の他、「ディスクトレイ」という選択肢がJ、K、Lと3つある。私はディスクレーベルを印刷するのだからと、「ディスクトレイJ」を選んでいた。それをアドバイザーに報告すると、
「はい、それでよろしいかと」
しかし、それでも印刷できないのである。ひょっとしたらKかLを選ぶべきだったのか? そこで
「ところで、J、K、Lの違いって何なんですか?」
と質問した。どうやらこれは想定外の質問だったらしい。アドバイザーは答えに詰まってしまった。しばしの沈黙の時間が訪れた。その時、どういう風の吹き回しか、私は何となく「120×120mm」を選んで印刷ボタンを押してみたのである。するとどうだ、正常にディスクレーベルの印刷が始まったではないか!
「あ、『120×120mm』を選んでみたら、印刷が始まりましたよ」
アドバイザーにそう告げると、
「えっ、それはよかったですね!」
もちろんよかった。しかし、よくないこともあった。アドバイザーの無知である。私が設定を説明したとき、
「それは『120×120mm』を選んでください」
と彼女が正確に答えていれば数分前に解決したトラブルなのだ。
「あのー、口幅ったいようですが、もう少し勉強をされたほうがいいのでは…」
と余分な一言を口走ってしまった私なのだった。
これでトラブルの1つは解決した。しかし私は、しょっちゅうレーベル印刷ばかりしているわけではない。文章を書き、領収書を整理し、データベースで映画を管理し、たまにはブルーレイのバックアップをとるためにリッピングもする。そしてブラウザのChromeには、flacファイルに変換したCDデータを長男と孫の啓樹にダウンロードさせるためのgoogoleドライブがブックマークされている。だからブックマークのデータは何としてもMac Miniに引き継がなければならないのだ。
ディスクレーベル印刷の問題は、何とか自力で解決できた。しかし、私の前に立ちはだかっていた難問はまだまだ数多いのであった。


