11.21
桐生えびす講が無事終わった。
14日から開催していた2020桐生えびす講が昨日で幕を閉じた。私は16日午後からの参戦であった。5日間のロングラン、無事乗り切ったことをまずご報告する。
16日から18日までは平日である。人出が途切れることはなかったが、混み合うというにはほど遠く、私は午後3時過ぎには引き上げた。私のメインの仕事は記録写真の撮影。例年なら数百の露店が軒を並べて雑踏が生まれるため、撮影対象は幅広い。しかし、今年は露店ゼロ。となると、写すべきは本殿前しかない。あまりカメラの出番もないため、早い時間におさらばした。
19、20日は本番である。境内の広場には地元商店の出店が並び、例年ほどではないがそれなりに人の姿があった。となると、カメラのシャッターを切らねばならない。上から下へ、下から上へ、61段の階段を何度上り下りしたことか。
それはよい。日頃の運動不足を解消するいい機会である。それはよいのだが、祟ったのは運動不足である。夕刻になるとヒップから大腿部の筋肉が悲鳴を上げ始めた。とはいえ、たいした悲鳴ではないので、
「これは愛の鞭である!」
と却下することはそれほど難しいことではない。困ったのは腰が痛み始めたことだ。こわばった腰の筋肉を、腰の回転運動や前後屈でほぐそうとしたのだが、なかなか効き目が出ない。一度腰を下ろすと立ち上がるのが億劫になるほどのこわばり方である。
「参ったな」
夜10時頃自宅に戻り、ロキソニンを1錠。あわせてビールを1本賞味する。えびす講の裏方で立ち働いている間は禁酒なので、この日初めてのアルコール飲料である。
昨日朝。やはり腰が痛む。ロキソニンをもう1錠飲むかどうか思案したが、ここが我慢のしどころとわきまえ、そのまま桐生西宮神社へ。駐車場から神社への道のりが随分長く感じられる。はあ、何をしているわけでもないのに体はかなりくたばっているな。
最終日の様子を少し写真に撮り、親や祖父母に連れられてやって来た幼児に
「よく来たね。はい、これご褒美」
と飴を配り、鯛みくじの鯛にみくじを加えさせてディスプレイに並べ……。まあ、仕事と行ってもその程度なのだが、体がだんだん重くなるのが分かる。
そして午後3時過ぎ、私は神社から引き上げた。午後4時に取材の約束、それを終えて酒を飲む約束がしてあったのである。
「この腰では何ともならん」
と判断。まず自宅に戻ってロキソニンを1錠飲んで取材に向かった。その足で取材先と飲み屋に足を向けた。
昨日、一昨日と、桐生のフィリピン・パブで新型コロナウイルスのクラスターが発生した。今日までに判明した感染者は従業員、客を含めて20人。
という状況での飲み会である。予約の電話は次のようにかけた。
「5時過ぎに2人で行く。新型コロナ感染が出たフィリピンパブに行ったことがありそうな客は閉め出して安全を確保するように。なお、我々2人はあの店には行ったことがないので安全である」
ご帰還は午後9時頃。映画を1本見て就寝。
という具合に体を酷使した5日間であった。中でも最後の2日間はロキソニンのお世話になる体たらくである。そして、ダメ押しの飲み会。だから、実は今朝のめざめが怖かった。
「腰がさらに悪化していたら困るな」
怖々目覚めたのは午前7時頃である。このところ、8事前後になら七位と目が醒めないのだが、前夜、少し早めに寝付いたためだろう。
掛け布団をどけ、マットレスの上で体を起こす。腰は……、おお、何とか動くわ。
立ち上がる。うん、これなら何とかなる。ロキソニンは要らないか。
というわけで、本日はロキソニン・フリーである。不思議だな。昨日は俺ほど具合が悪かったのに。仕事をせねばならないというストレスから解放されたためか?
そして今夜は直会。易しくいえば、打ち上げの飲み会で会った。午後6時開宴、午後8時過ぎ散会。連日の飲み会に果敢に立ち向かい、適度な酒で心身を解きほぐして戻った今夜の私であった。
しかし、とうとう桐生にまで侵入してきた新型コロナウイルス感染拡大第三波。やはり、Go to TravelはGo to Trouble であるという私の見立ては正しかったようである。
加えて、こんな話を聞いた。東京で食い詰めたホスト、ホステスが地方都市に居を移す動きが多いのだとか。それが、コロナウイルスを地方にばらまいているのではないか? というのである。
最近の東京は知らないが、なるほど、夜の町が感染拡大の舞台になった一面があるため、厳しい営業規制が課せられて営業を続けられなくなった店があるのだろう。となると、そこで働いていたホスト、ホステスは明日の飯にも困るわけで、
「まだ店が開いている地方都市に行って急場を凌ごう」
となるのも自然な流れである。
どこかを締めれば、どこかに穴が空く。世の中がそう出来上がっている限り、完璧なコロナウイルス撲滅策はない。ここは三密を避けるという原則をみながどこまで守るかにかかっている。
自粛しましょう、自粛!
とは、平気で飲み会に出かけている私がいってもいいのかな?