2011
01.10

2011年1月10日 連休最終日

らかす日誌

である本日は、朝から妻女の専属運転手を命じられた。
太田市にあるひな人形店を見に行くのだという。いま妻女は、ひな人形選定に血道を上げている。当事者である璃子がひな人形にかける熱意を数百倍上回っているのは間違いない。

車の異変に気がついたのは、走り始めてすぐのことだった。
私はエンジンブレーキを多用する。向こうに見える信号が赤であれば、まずエンジンブレーキで車速を落とす。途中で青になれば、シフトを再びドライブに入れてアクセルを踏む。赤のままであれば、最後の最後にブレーキを踏んで車を止める。
ガソリンの節約であり、ブレーキパッドの節約である。ケチに徹する私の左手は、運転中はいつもシフトノブをつかんでいる。

向こうの信号が赤だ。いつものようにシフトノブを左外に倒してマニュアルモードにし、ノブを前方にノックした。こうすれば、現在使用中のレンジから1速ずつ落ち、エンジンの回転数が上がってエンジンブレーキがかかる。はずだった。

 「ん?」

車速が落ちない。エンジンの回転数が上がらない。

「おかしいな」

スピードメーターやタコメーターの下に、使用中のドライブレンジの情報が表示される。オートマチックで走っていれば「D」が表示され、マニュアルモードに移れば「DS」と表示される。

「あれっ、Dのままじゃん」

シフトレバーを外側に倒してマニュアルモードに移ろうとしてもいるのに、表示はオートマチックのままだ。おかしい。
何度も繰り返してみた。表示は変わらない。エンジンブレーキはかからない。

故障らしい。

太田市でひな人形を見て、PC DEPOに回ってDVD-Rを50枚(啓樹と瑛汰にアニメをダビングしてやるため)買った足で、ディーラーの門を叩いた。

「マニュアルモードに入らないんだけど」

小一時間かけて調べてくれた。

「珍しい故障です」

そういわれた。

 「シフトノブをマニュアルモードに倒すと、ミッションの中にあるスイッチが入ってマニュアルモードになるんですが、その配線が断線してます。単に配線が外れているだけなのか、スイッチ自体が壊れているのか、は分かりません。いずれにしてもミッションを全部とりだして修理するしかありません。配線が外れているだけならつなぎ直せばすみますが、スイッチが壊れているとなると、取り替えですね」

あれまあ。正月早々、我が愛車はストライキかよ。まあ、毎日使い倒しているもんな。時にはサボりたくもなるわな。
今年5月に2回目の車検。不具合が出やすくなる時期ではある。

「でも、こんなところが壊れるって、あまり記憶にないんですけどねえ」 

ま、機械は一つ一つ別物。私という一風変わったオーナーにこき使われる我が愛車がオーナーに似てきたのかも知れぬ。同じ壊れるにしても、世界で1つだけの壊れ方をしてやるぞ、って。
あまりありがたくはないが。
ん? 俺も、周りからあまりありがたく思われてはいないのか?

「修理にはどれくらいかかります?」

 「少なくとも、1日は車をお預かりしないと」

はあ、そうですか。それは困りますなあ。この地では、車がないと暮らしていけないですからねえ。

 「スイッチに信号が伝わらないからマニュアルモードに入らないということは、オートマチックで走っていれば何の問題もないということですか?」

「はい、オートマチックでの走行には支障はありません」

そうか、当面はエンジンブレーキを使わなければすむのか。だったら、五月の車検の時に一緒に修理するか。

「ちなみに、幾らぐらいかかります?」

 「スイッチが壊れているとなれば、5、6万円、配線が外れているだけならそれほどかからないと思われますが」

ふーっ。いずれにしても臨時出費である。

ねえ、あなた、年末ジャンボ、当たった? 当たったら、少しお金を融通してくれないかなあ……。

自宅に戻り、ひな人形店で撮った写真を添付したメールを次女に。
璃子の意向は不明だが、妻女と次女は「木目込人形」に心引かれている様子。まあ、勝手にやってくれ。

午後はギターを3時間ほど。
ホント、上手くならぬ。天才とは、1%の才能と99%の努力、などというが、ホントかいな。
3時間では努力不足なのかも知れないけど。

左手の人差し指から小指までの先っぽは、すっかりタコができてるのは努力の跡だと信じているんだけど。

明日は、朝から健康診断である。
昨年中に行けとのことだったが、10月末から仕事が続き、それが一段落したら腰痛で、受診がすっかり遅くなった。
明日は朝食抜きである。メタボにいい日になりそうだ。

全国的に冷え込むらしい。お風邪など召されませぬように。