2011
10.26

2011年10月26日 生活習慣

らかす日誌

体の鍛練を始めた、と報告したのは11月16日の日誌であった。
その後、経過報告を怠っていたのは、多分、恥ずかしさのためである。

2日しか続かなかった。

以下は言い訳である。
サボろうと思ったわけではない。忘れるのである。忘れた結果、

「あ、今日もサボっちゃったよ」

とあとで気がつく。

私の毎日の暮らしは、まあ、昼間はとりあえず仕事をしていることになっている。なっているだけであって、本当に仕事をしているかどうかは、我のみが知る。
自宅兼事務所に戻るのが、おおむね午後4時から5時の間だ。事務所でしなければならないことがあればそれからこなし、終わればギターの練習に取りかかる。

当初の予定では、それが終わってスクワット50回、腕立て伏せ、腹筋のトレーニングをし、風呂に入り、ビール2本の晩酌を終えて食事、という流れであった。

ところが、なかなかうまくいかないのだ。
いや、仕事が長引くのではない。アッと思ったときには、すでに浴槽に身を浸している、ということが続いたのである。
1、2回なら

 「あれ、忘れちゃったよ。まあいいか。明日は必ずやろう」

ですむ。ところが、すまなかった。あれ、あれ、あれ、が続いたのである。
思うに、長年慣れ親しんだ生活習慣はなかなか変更できない。ギター練習—風呂—夕食、が桐生暮らしの常態であった。そこに、トレーニングという1項目を挟むのはなかなかむつかしいのである。

「何をご大層に。単なる加齢による健忘症じゃないか」

といいたい方はご自由である。そう指摘されて反論する根拠は私には何もない。そうかも知れない、とうなだれるだけだ。

「でも、それじゃやっぱりやばいっしょ」

と今週の月曜日に考えた。いや、正確に書くと、横浜から戻ってきた日曜日にすでに考えていた。が、体の移動とは案外疲れるものである。瑛汰と璃子の相手をした疲れが残っていただけかも知れないが。
ということで、日曜日のトレーニングは意識的に見送った。月曜日から、トレーニングを再開した。

ギターの練習を終えるのは、午後6時前後である。それから、何故か外に出る。スクワットのためだ。よろけるといけないので、片手で軽くフェンスに触れる。その状態で膝を充分に曲げ、伸ばす。50回。35回を過ぎたころから辛くなる。40回を過ぎると残りの回数が恨めしくなる。それでも、曲げ伸ばしを続ける。終わると、足元がふらつく。体を虐めた、という実感がわく瞬間だ。

すむと、屋内に入って腕立て伏せだ。今週のノルマは30回。次いで腹筋。仰向けになり足を伸ばしたままわずかに持ち上げる。止める。ノルマは1分間を2回。終わりに近づくにつれて、下半身がぶるぶる震える。それでも、iPhoneのストップウォッチをにらみつけながら下半身を持ち上げ続ける。
ここまで済ませると息が弾む。はずんだまま風呂に入る。浴槽内で本を読みながら(今日はビッグ・コミックであった)乱れた呼吸を整える。

それが、今日で3日も続いている。我ながら、なかなかのものといわざるを得ない。

たったこれだけなのに、効果はてきめんだ。
最近、少し激しく動くと息切れがしていた。典型的な運動不足症状である。それが、ビルの階段を一気に4階まであがっても、あまり息切れを感じなくなった。

胸の筋肉の肩に近いあたり、背中の筋肉の脇に近いあたり、それに上腕の筋肉が張っている。腕立て伏せによるものだろう。

「昔は、腕立て伏せの100回や150回、平気だったのに」

と思う。だが、この筋肉の張りは、それに至る里塚なのだ。1ヶ月もすれば50回、60回が平気になり、1年もすれば100回を超えるはずである。
同時に、筋骨隆々とした私の上半身に、何故か胸のときめきを覚える若い女性も増えるはずである。いや、正確には、そう期待する。

腹筋はそれほどダメージを受けていない。ために、ポッコリ出たお腹には変化の兆しは見えない。ちっとばかり運動量を増やさないといけないか?

あ、そうだった。私のトレーニングは、ヘルニア対策であった。トレーニングで容姿がさらに魅力的になったとしても、それは副次効果に過ぎないのであった。どうしてそちらにばかり目が向くのだろう?

さて、肝心の腰痛への効果である。

ま、まだ判らんよ。何しろ、たった3日続けただけだし、思い立ってから実行したのは5日に過ぎないもんね。これは長い目で見ることにしよう。

それにしても、胸の上の方の筋肉が盛り上がってきたような基がするなあ。この調子でいくと……。来夏、Tシャツを着るのが楽しみなような……。

前もってお断りしておく。
明日はトレーニングは休みである。午後6時からギター教室なので、時間が取れないためだ。教室に行く前に腕立て伏せなどやっていたら腕が震えてギターを弾けない恐れもある。
再開は金曜日である。