2013
06.23

2013年6月23日 宝くじ

らかす日誌

朝から洗車をした。車検から帰ってきて2度目である。多分、半月ぶりがぐらいか。雨が上がり、しばらくは大丈夫そうなので踏み切った。

ピッカピカになった車は、すでに7年を過ぎた中古車でも気持ちがいい。それに、我が愛車は、7年たっても、ハンドルを握ってアクセルを踏めば、新車同様の動き、乗り心地である。ために、飽きない。
飽きないとは、

「そろそろ買い換えたい」

という気が全く起きないということである。

「買い換えるのなら次のモデル」

つまり、少なくともあと6年は乗る。別に固く決意したわけではないが、そう、あと6年ほどは買い換える必要を感じそうにない。
安くはない買い物であった。しかし、300万円の車に5年で飽きるより、500万円の車に15年乗った方が、地球全体から見たらエコでもある。それも、乗るたびに満足感を持ちながらだから、エコのためという大義名分を振り回すヒステリー部族とは違い、ごく自然に、結果としてそうなるだけである。素晴らしいことではないか。

で、洗い立ての愛車で、妻殿に命じられるまま、農協とヤオコーに買い物に行ったのは昼食後のことだ。大半の野菜、果物を農協で仕入れ、ヤオコーにしかないもののためにヤオコーに回った。

「えっ!」

と我が愛車に目を奪われたのは、ヤオコーから袋を2つ下げて出てきてからのことだ。フロントバンパーの左下の一部が白い。

「こんなに天気がいいのに、泥跳ねがつくわけもないが」

近寄って袋を地面に降ろし、白い部分を手でこすってみた。白いものは取れもせず、私の手にはざらつきが伝わってきた。

「傷がついてる……」

つい3時間前、洗車を終えたときにはこんな傷はなかった。加えて、自分で運転をしていれば、乗っている車が何かに触ったり、こすったりすれば気がつくものである。家を出てここまで、私にはそのような記憶はない。

「何処のどいつだ?!」

と憤ってもぶつける先がない。

「まあ、あと6年しか乗らないのだから」

と仕方なく傷を忘れるか。

「あと6年乗るのだから、次に傷がついたら修理に持ち込むか」

と出費を覚悟するか。

いずれとも決めかねている私である。多分、「しか」の方を採用するのではないかと思うが。

 

ヤオコーからの戻り、洋菓子屋「マリー・ポール」に寄り、瑛汰と璃子のバースデイケーキを予約してきた。

「ボス、瑛汰さ、何も買ってくれなくていいから、誕生日に来てくれない?」

瑛汰がそんな電話を寄越したのは1ヶ月ほど前だ。瑛汰の誕生日は7月13日、今年は土曜日だ。仕事の様子を見計らっていたが、行けそうなのでケーキを持参することにした。
璃子の誕生日は6月30日。これもあわせて祝わねばならない。

「ケーキは1つでいいけど、Happy Birthdayのプレートは2つにして」

ローソクは、瑛汰の7本と璃子の3本。13日午前中に引き取り、そのまま横浜に向かう。

「えっ、ボスがケーキ持ってきてくれるの? ボスのいる桐生で食べるのは何でも美味しいから、ケーキも美味しいんだよ。嬉しいな」

と瑛汰は宣うているそうだ。

 

先週金曜日のことであった。四日市の長女から電話があった。

「あのさ、宝くじが当たってさ」

先日、啓樹の求めに応じて四日市へ行ったとき、ふと思いついて宝くじを10枚買っていった。桐生には小川タバコ店という、宝くじの当選率の高さが評判の店がある。一度書いたから、ご記憶の向きもあるかも知れぬ。その店で買ったのである。

「このマンションは手狭だから、1億円当たったら俺と半分こして、建て売りでも買えや」

と渡した。

「あ、そう。うちも宝くじ10枚買ってあってさ」

 「だったら当選確率が2倍になるから望みがあるじゃないか」

というやりとりがあった後の連絡である。それが、当たった

「1億円か?」

 「違う、組違いで10万円

 「あ、10万円か。だったら、俺の取り分は主張しないから、貯金でもしておけや」

そうか、あの小川タバコ店って、やっぱりすごいな。3000円が10万円かよ。だったら、夏のサマージャンボは、我が家の分と、長男、長女、次女の分、あわせて40枚買ってみるか。
その10枚を買いに行ったとき、店頭に

「出た! 5億5000万円!!」

なんてポスターが貼ってあった。先日の5億円宝くじで、この店から当選者が出たらしい。私だって10万円当てたのだ。次の5億円は俺のものだぜ! 私の妄想はふくらみ続けた。

「40枚のうち、どれかが5億円当たったら、4等分で1億2500万円だぞ! 『小菊』に何回行ける!」

同じ金曜日の夕方、妻女殿がいつものように長女と長電話、バカ電話をしていた。

「えーっ!」

 「ほんと!!」

どうして声がひっくり返るのだろう。自分の娘と話してこれだけ興奮する母親がほかにいるか? 60を遥かに過ぎて、小学生並みではないか。どうしたらよかろう……。

話し声が聞こえなくなったと思ったら、事務所にいた私の元へ妻女殿がおいでになった。

「当たった宝くじ、お父さんが買っていったのかどうか分からないんだってね」

ん?

「自分たちの買ったのと、お父さんにもらったのがどちらかどうか分からないんだって」

ああ、そうか。慌てまくってまぜこぜにしちゃったのか。が、まあ、四日市にくじ運のいい店があるとは聴かぬ。やっぱりあれは、小川タバコ店だから当たったんだ。買うぞ、サマージャンボ!

鰯の頭も信心から、というではないか。
宝くじなんて、統計学的には、販売枚数が多い店から当たりくじが出るのが当たり前。それは販売店の話であって、買う個人にとっては何処で買っても当選確率は同じであることも統計学的な真実である。その程度の学問は身に備えた私が宝くじを買うのだ。
小川タバコ店は特別だと信じるか、あるいは信じた振りをするかしなければ、宝くじに大切なお金を払うなんてことはできっこないではないか。

明日は健康診断。午前10時からだ。このところ、自宅で測る血圧は、上が120から130、下は75から85の間にある。正常そのものである。ここ1年以上、そんな数値が続いている。
なのに、あの病院に行って測ると、160ー100なんてとんでもない数値が出る。
あの病院、高血圧患者を沢山つくって儲けたいから血圧計を操作しているに違いない、と私はにらんでいる。明日は、どんな数値を出してくれるのか。
結果次第では、私の推測が、さらに強まる。

とでも考えて楽しまなくっちゃ、健康診断なんて行く気にならないものなあ。