2018
07.19

2018年7月19日 so-netの混乱

らかす日誌

トンでもない混乱に巻き込まれた。

私が長年使っているso-netのメールサーバーが、何かの原因でダウンした。昨日午前10時のことである。ために、メールの送受信が全くダメになった。メールが全く受信できず、自分宛にテストメールを送っても受信できないことから、so-netに問い合わせてサーバーのダウンを知ったのは昨日正午前であった。
まあ、ネット社会である。この程度の混乱は避けられないのだろう、と私は待った。昨夜も復旧せず、今朝出したテストメールも戻ってこない。結局、復旧は今日の午後1時であった。これも知ったのは、so-netのホームぺーで知った。

「それぐらい知らせろよ」

とは思うが、何しろメールが受信できない。so-netにしても、知らせようがなかったろう。だから、これは問題にしない。

困ったのは、サーバーは復旧したとホームページには書いてあるのに、私のメールソフトは、依然としてメールを受信しなかったことである。

「そんな馬鹿な!」

と思われる方は多かろうが、これは現実に起きたことだ。

やむなく、またまたso-netに電話を入れた。電話口に出てきた兄ちゃんは、まずメールソフトのパスワードを変更するよう指示した。おかしい。サーバーがダウンするまでは、これまで長年使っていたパスワードできちんと送受信していたのである。それなのに、何故パスワードを変更しなければならぬ?

とはいえ、メールが生き返らなければ何かと困ることが多い。いぶかりながらも、指示に従った。相変わらず受信しない。

「おかしいですね」

彼が次に誘導したのは、so-netのホームページである。そこで「マイページ」に入れという。IDと Passwordをパソコンが記憶していてくれたので、問題なく入れた。そこでメール受信の有無を確かめる操作をさせられた。うん、ここで見れば30通ほどのメールを確かに受信している。

「そうですか、ではもう一度メールソフトに戻っていただいて、試してください」

メールソフトの「送受信」を押す。メールはありません、というメッセージが返る。

「受信できないよ」

ここで兄ちゃんは黙り込んでしまった。あんたに黙り込まれてしまったら、私ゃどうすりゃいいのよ?

「では、so-netのホームページに戻っていただいて、一度ホームページを消してください。はい、もう一度ホームページを開いて、マイページに行ってください」

いわれた通りにした。ところが、行けない。前回と同じIDを選ぶと自動的にPasswordが入力されてすぐに答えが戻ってくるのだが、

「IDかPasswordが間違っています」

ん? パソコンが記憶している呪文が間違っている? そんな馬鹿な! さっきは問題なく入れたぞ。それなのに何故?
私は前後左右が見通せない密林にたどり着いたのである。だが、密林にたどり着いたのは、私だけではなかったらしい。電話の向こうで

「えっ、マイページに入れない?」

と兄ちゃんが絶句してしまったのだ。彼も、彼も、独力では抜け出せない密林に足を踏み込んだのである。

一度、食事休憩を取った。何事があっても、食事は日に3度、は健康の秘訣である。
食事を終え、またso-netに電話をした。違う兄ちゃんが出た。あれこれ話していて、とうとう彼もさじを投げた。投げてこういった。

「最後の手段ですが、こちらに登録された電話でお電話いただくと、マイページの新しいIDとPasswordを設定していだだくことが出来ます。それをお試しになりますか?」

試すとも。試さなきゃ、この密林から抜け出すことが出来ないじゃないか。
だが、so-netに登録されているのは、いま使っているiPhoneである。つまり、一度電話を切らねばならない。

「設定が終わったらどうするの?」

「また、同じ番号にお電話ください」

私に膨大な通信費をつかわせる気らしいが、拒否する自由はこちらには皆無である。はいはい、わかりました。
いわれたとおりに操作をすると、ブラウザ上にそのためのページが現れ、電話番号が書いてある。

「ここに電話をするのね」

私は電話を一度切って、ブラウザ上に現れた電話番号に電話をした。すぐにブラウザの画面が切り替わり、新しいIDとPasswordを入力するように求めてくる。入力した。
再びso-netのホームページに戻って新しい呪文を入れると、おお、マイページが開いたよ!

もう一度電話をしなければならない。

「ということで、やっとマイページが開くようになりました。これからどうしたら?」

マイページでメールの着信を確認し、メールソフトの設定をもう一度見直した。でも、受信しているはずのメールはメールソフトに現れない。何がどうなった?

「お客様」

電話の向こうは、今度は女性だった。ハスキーな声から40歳過ぎの女性を思い浮かべたが、そんなことはどうでもよろしい。

「当社は、こちらからお客様のパソコンを操作して問題を可決するサービスをやっております。本来は有料サービスなのですが、今回は無料ということで問題に対応したいと思いますがいかがでしょうか?」

ほう、遠隔操作による修復は、しばらく前にアップルから受けたことがある。でも、あの時は無料だったよな。so-netは有料? 今回は無料というが、問題を起こしたのはso-netの方である。混乱の原因が私にない以上、無料は当然ではないか!

遠隔操作を許した。パソコンのディスプレー上を、ポインタが勝手に動き回ってあれこれ開く。繋ぎっぱなしの電話からは

「設定は大丈夫だな。これで、どうしてメールが受信できない?」

などの声が聞こえてくる。
勝手に動くポインタがメールソフトの上に来た。あれこれ触っていて、「受信」のフォルダの右側に、受信できなくなって以来出っぱなしだった「〜」を丸で囲んだアイコンがあった。それをクリックした。
そのとたん、受信メールがどっと流れ込み始めたのである。えっ、あのアイコンは、何かの不具合でメールが受信できないことを示すものではなかったのか? 私はてっきりそうに違いないと思い込み、パソコンを再起動したり、メールソフトを一端閉じて再び立ち上げたりしたが、相変わらず姿を現すこのアイコンがクリックするものだとは考えもしなかったのだが。
ひょっとしたら、メールサーバーが復旧したあとで、このアイコンをクリックしておけば、メールソフトやso-netのマイページのID、Passwordを変更しなくてもメール受信が復旧していたのか?

使い慣れているパソコンとはいえ、遭遇したことがない事態に遭遇すると、五里霧中になってしまう。五里霧中になったのは私だけでなく、専門家までが同様であったわけで、パソコンで便利になった世界は、一歩足を踏み謝れば恐ろしい世界に変わる。

ま、直って良かった、という一日であった。
電話代、いくらかかったのかなあ。so-netが払ってくれるの?