12.18
鬱陶しいですねえ。
新型コロナウイルスが三度猛威をふるい、何とも鬱陶しい日々である。
第3波はこれまでの2回のピークに比べ、山が圧倒的に高い。
「本格的な感染拡大」
というところか。欧米に比べればましとは言えるが、気が抜けない日々である。
だからだろう。昨日、横浜の次女が電話をしてきた。
「お父さん、土曜日大丈夫?」
土曜日とは横浜に行くことを約束した日である。璃子のリクエストで、算数の勉強はお兄ちゃん(瑛汰)かボスとしたいのだという。ママであるわが娘では頼りにならないということらしい。
しかし、中学2年になった瑛汰は自分のことで忙しい。となると、頼るべきは私、ボスとなる。恐らく、塾の冬期講習を前に、たまった疑問を解いておきたいのだろう。
それで先日、
「土日で来てくれる?」
という電話があり、行くことを約したのであった。
だから、私の電話への答はこうである。
「大丈夫、って、何が?」
男が一度約束したのである。約束は守らねばならない。
「だって、神奈川も1日800人を超したんだよ、感染者が」
なるほど、コロナを心配したか。
「だって、俺がそっちに行っても、ずっと家の中にいるだけでどこにも出かけないじゃないか。心配ないだろ」
「だけど、私たちの誰かが感染してて、それがお父さんに移るかも知れないじゃない」
ま、それはそうだ。しかし、そこまで気を遣っていたら何も出来なくなる。
と開き直る人がひょっとしたら感染拡大の一因かも知れないが、次女は私の10倍ぐらい気を遣う性格である。感染予防にも私の10倍は気を遣っているはずで、こんな時期に
「Go to Travelだと安く遊べるぜ」
とノーテンキを決め込む方々とはまったくもって相容れない。次女宅で感染するのなら、どこにいても感染する恐れがある。それでなくても、桐生でもあちこちでクラスターが発生しているのだ。
というわけで、土曜日は横浜に行くことになった。行きも帰りもマイカー。妻女殿は手がかかる私が、例え1泊2日にしろいなくなることが楽しみらしく、次女との電話に勝手に割り込み、
「大丈夫よ。お父さんは感染しないから!」
とにこやかに、大声で話していらっしゃった。
ふむ。
出発は明日の昼食後の予定である。
今日はこれから若者2人との飲み会である。約束したのは桐生えびす講の最中だから、ちょうど1ヶ月前。まだコロナ第3波の姿がはっきりしないころだったが、
「桐生市の飲食店で一番コロナ対策に力を入れている店」
でやることにしたのは先見の明か。
それでも今日、参加者の一人から
「2時間程度でお開きにしておくのが無難だと思うのですが」
というメールが来た。
出来るコロナ対策はすべてやったというところか。
今日は桐生市のこれからについて語り合おうと企画した飲み会である。なのに、こんなに気を遣わねばならない。
実に鬱陶しい時代に遭遇してしまったものである。