11.17
再び、長のご無沙汰でした。
パソコンを入れ替えた。2017年から使っているiMac27インチから、Mac Miniへの更新である。
iMacの不調が目立ってきたのは今年2月、OSをバージョンアップしてからのことだ。その経緯は「我がiMacの悲報」に始まるレポートを書いたから、繰り返さない。その後もなだめなだめ使い続けたが、とうとうこんな状態になった。
・ファイルが勝手に無くなる
・ファイルが突然不可視ファイルになる
・ファイルのフォルダ間の移動がなかなかうまくいかない
・ブルーレイディスクがマウントはされるが、アイコンが透明になる
・コピーなどの処理が極端に遅い
アップルケアには何度も相談した。アドバイザーによって質の上下はあったが、それなりに親切に対応していただき、何とかiMacを使い続けた。
それでも、機械はいずれは壊れる。ま、人間も同じようにいずれは壊れるのだが、一般的に、機械の方が早く壊れる。
「そろそろ買い替えかな」
と思っていたころ、長男が朗報をもたらした。知り合いに頼むとApple製品を幾分か安く買えるというのである。
それはありがたい。しかし、では何を後継機種にする? というところで立ち止まらねばならなかった。どういうわけかAppleは27インチのiMacの製造をやめ、モニターが一番大きなiMacでも24インチ止まりなのだ。27インチの大画面に慣れた身には24インチは小さすぎる。
そこで逡巡が始まった。iMacが選択肢から外れれば、残りはMac MiniかMac Studioしかない。しかしMac Studioは歳安でも32万8000円である。冗談ではない。パソコンにそんな金を払えるか!
こうして選択肢はMac Miniしかなくなかった。Mac Miniは3種あり、CPU、GPUはどれも同じである。違うのは、かつてRAMといった(と思う)メモリと内蔵メモリのサイズだ。パソコンを使うとはいえ、やることはせいぜい文章を書くことぐらいである。であれば、RAMは最も安い機種の16GBあれば十分だ。
そこまではよかった。問題は内蔵メモリである。最安値は256GB、最も高い15万4800円の機種でも512GBしかない。使っていたiMacの内蔵メモリは2テラである。どれをとっても、同等ではない。では、内蔵メモリを2テラにしようとすると、何と12万円もかかるのだ。最も安い94800円を選んでも合計21万4800円にもなる。できることなら、そんな金は使いたくない。
「大丈夫だよ。メモリは外付けにすればいい。とすれば、一番安いのを買うのがいいんじゃない?」
といったのは長男である。なるほど、それなら我が財布も助かる。何しろこちらは年金生活者なのだ。
「で、どうしたらいいんだ?」
「2テラのSSDを外部メモリとして使えばいいんだよ」
私はこの提案に乗った。パソコンは取り換えねばならない。だが、出費はできるだけ抑えたい。一番安いMac Miniでよければ、それに越したことはない。
こうして私はMac Miniを長男経由で買った。もう一度繰り返せば、このMac Miniの内部メモリは256GBである。これがさまざまな問題を引き起こして私を忙殺するとは、知るはずもない決断だった。


