2017
05.20

2017年5月20日 タイヤ

らかす日誌

ヒロオートに注文してきた。ヒロオートは桐生にあり、タイヤが格安に買える店である。ネットでも販売しているので、あなたのタイヤが交換間近なら検索してみられるとよろしい。ネットで注文を受け、あなたのところまで送り届けてくれる。
交換? そう、タイヤは自分では交換できない。だから、あなたが車を買ったディーラーに頼むか、ヒロオートが提携している店まで行かねばならないのが面倒だが、その程度の手間を加えても安く買えるはずだ。

タイヤを発注したのは、いまのタイヤがかなりすり減ってきたからである。まだツルツルとまでは行かないので、先日車検に出した際にディーラーに聞いてみた。

「あと4000、5000㎞は走れるかなあ?」

想定外の答えが戻ってきた。

「それぐらいは走れると思いますが、でも、今月中に替えた方がいいですよ」

まだしばらくは大丈夫なタイヤを、何故に月内に交換しなければならぬ?

「6月から、タイヤが一斉に7%上がるのです。上げ幅が結構大きいので、これほどすり減っていれば月内に交換された方がいいと思いますよ」

なぬ? タイヤ価格が一斉に上がる? それって価格談合、独占禁止法違反じゃないか?

とは思うが、上がるものは上がる。公正取引委員会が何故かその気になって踏み込んだところで、どうせ事後の摘発となる。とすると、価格引き上げ後、摘発前にタイヤを買った消費者は、値上げ分を返してもらえるか?
多分、無理だろう。ここは、筋目を立てて怒るより、自分の財布の心配をした方が良い。

というわけでヒロオートまで出かけたわけだ。

「6月からタイヤが上がるんだって?」

「よく知ってるね。そうなんだわ」

「月内に買っておいた方がいいかな?」

「うん、25日までに予約をしてもらえればいまの値段でいいよ」

「じゃあ、予約だけしておいて、タイヤを交換するのは10月でも12月でもいいわけ?」

「いやあ、そこまで長いとね。でも、7月、8月だったらいいよ」

というわけで注文してきたわけである。

注文するについて、やや迷った。ランフラットにするか、普通のラジアルタイヤにするか、である。
私が乗っているBMWはランフラットタイヤを装着している。パンクしてもそのまま100㎞は走れるタイヤで、だからスペアタイヤはない。スペアタイヤを積んでおく場所もない。
まあ、パンクしないタイヤだからスペアタイヤはいらないのだが、問題は乗り心地である。中の空気が抜けても普通に走ることが出来るタイヤだから、タイヤの側面が固い。タイヤはあまり変形してくれないわけで、道路の凹凸をほぼそのまま車に伝え、乗り心地に響く。

「だから、今回はラジアルタイヤにしようと思うのだけど、どうだろう? パンク修理剤を積んでおけばいいかなと思って」

ヒロオートの従業員も、ランフラットタイヤ用の車にラジアルタイヤをはいているといった。パンク修理剤はもちろん積んでいる。

「でも、遠くに行く時は、トランクに冬用のスタッドレスタイヤを1本積んでいくんだけどね。やっぱり心配だから」

そうか、専門家はそのような備えをしてラジアルタイヤにしているのか。だが私はスタッドレスタイヤを持っていない。雪が降れば自分の車には乗らず、タクシーを使えばいいと割り切っている。だから、同じ備えをするにはホイールを買わねばならない。中古で1万円で買ったとして、それに取り付けるタイヤも1本買うことになる。

「で、ランフラットとラジアル、それぞれいくらなのかな?」

「ちょっと待って。一番乗り心地がいいのはブリジストンの……、うん、ランフラットが9万9000円で、ラジアルが7万5000円だな」

ということは、ラジアルは1本2万円弱。ホイールまで買うと3万円。それだと、ラジアルにした場合の出費は10万5000円。何と、ランフラットより高くなるではないか!

いまの車をいつまで乗り続けることが出来るかは不明である。もう1度、2度タイヤを替えるほど乗り続けるのなら、ホイールを買い足しても綜合では割安になるだろうが、多分、今度のタイヤが最後のタイヤである。であれば、ランフラットの方が経済的だ。

「ランフラットにするわ」

まだ入荷したとの知らせは来ない。週明けにはくるだろう。
さて、いつタイヤを取り替えるか? 6月? 7月? それとも8月まで待つ?


で、昨日は運転免許の更新に行ってきた。受付をして視力検査をし、写真を撮って講習を受けるともう新しい免許証が出来ている。1時間もかからなかった。ずいぶんと手軽になったものだ。

四つ辻での出会い頭の事故でブルーになっていた免許が、ゴールドに戻った。あの事故の後、無事故無違反だったからだ。次の更新は5年後である。

しかし、だ。考えてみると、世の中、甘い。だって、私が無事故無違反?

確かに事故は起こしていない。だが、桐生から横浜まで150㎞を、道が空いていれば1時間半強で走る私である。自分で書くのも気が引けるが、交通法規を正確に遵守していては、この時間では走れないのではないか?

考えてみれば、道路交通法というのは不公平の固まりだ。前にも書いた記憶があるが、制限速度60㎞の国道50号線を、お巡りさんも

「80㎞ぐらいで走りますよ」

というのが実情だ。
それでも、運悪く白バイに見つかれば、反則切符を切られるのに違いない。

急いでいれば、変わってすぐの赤信号は無視するのがいまや常識。桐生では、制限40㎞の道路を30㎞程度でヨタヨタ走るどうしようもないドライバーが、信号無視で突き進む。
運転時は、左小回り、右大回りというのが原則だと思うのだが(法律に書いてあるかどうかは知らないが)、左大回り、右小回りのドライバーが掃いて捨てるほどいる。左折するのに、一度大きく右に膨らむ。対向車がいたらどうするの? 右折する時は出来るだけ最短距離を取るから、右からでてくる車の進路を塞いでしまう。迷惑この上ない。

こんな運転をしていても、見つからなければ

無違反

なのである。だから、交通違反で検挙されても

「悪いことをした。2度とすまい」

と反省するドライバーは多分皆無で

「ちぇっ! 次は見つからないように」

と大多数が作戦を練る。
ひょっとしたら、その延長上に大事故があるのではないか。

久しぶりのゴールド免許復活に、ついつい余計なことまで考えてしまう私であった。