今日の午後、突然ショートメールが入った。まあ、ショートメールはいつも突然にやって来るのだが、その中身が、私にとっては
突然
だったのである。
「お世話になります。
市長選挑戦へ決意表明しました。今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いします」
発信者は群馬県議会議員、井田泰彦さんである。飲み友達の1人だ。
驚いた。彼が桐生市長になりたいという意欲を持っているのは、彼が桐生市議会議員であった頃から知っている。県議会に議席を持つに至ったのは市長へのステップだと理解していた。
しかし、彼にとって桐生市長の椅子は遠いものであることも確かだった。彼は桐生市に遅れて加わった新里村、いまの桐生市新里町に住まいがあった。これでは桐生旧市民の支持を集めにくい。さらに彼は、いまでは使い古された2分方ともいえる「保守・革新」でいえば、革新の方に属する。桐生は極めて保守的な土地柄である。私が桐生支局長のころ、桐生市での新聞部数は朝日新聞が約3000部だったのに、讀売新聞は確か1万2000部を配っていた。どちらかといえば革新派である彼に、市長に当選できる票が集まるか、となるとなかなか難しいのが現実だ。
といいながら、彼は好ましい。何よりも政治家として清潔な感じがいい。
あれは、彼が桐生市議だったか、県議に転身したすぐあとだったかは確かでないが、酒を飲んだことがある。酒を飲めばあとは言いたい放題という私は、彼に向かって
「あのさあ、政治って、大学の教室で講義するようなきれい事だけではないんだよね。君の話を聞いていると、大学の試験で優をとりたい答案を読まされているような気になる、もっと泥臭くならななければ」
と偉そうなことを行った記憶がある。
その言葉は彼に刺さっていたようで、半年ほど前に4、5人で酒宴を張った時、彼は私を見ながら
「僕も成長したでしょう」
といった。確かに、私は彼の熟成を感じ取った。
で、桐生市長選である。
いまの市長は荒木恵司氏である。私は一刻も早く彼には職を退いて欲しい。いや、退かなければならないと思う。以前に書いたこんな経緯があるからだ。様々な疑惑が取りざたされながら副市長にした男が収賄をしたのである。任命責任ととるのは政治家として当たり前のことである。
それなのに、荒木氏は、一向にやめようとしない。市職員と話すと、
「どうも、つぎの市長選にも出るような感じなんだが」
という。おいおい、それは桐生の恥さらしだろ! とは、荒木氏は思わないのか? 任命責任をそんなに軽いものと思っているのか? 少なくとも俺は、事前に警告したよな。
だから、もし荒木氏が再選を求めて出馬すれば、選挙で彼をたたき落とさなければ桐生は何でもありの町になってしまうのだ。
だが、桐生の保守岩盤は強固である。井田君に、その岩盤をたたき壊すことができるか?
私は彼に返信した。
「出るからには勝たねば意味がない。勝利の方程式は書けたのか? 以前、○○君に『荒木のあと、出るのか?』と聞いたら、『今回は井田さんを押す』といっていたが、○○票を取り込めるか? そして桐生再生プランは書き上がっているのか? いずれにしても、応援する。頑張れ」
私は彼に桐生市長になって欲しいと思っている。近々、彼と酒を飲むことになるだろう。

コメント