09.02
2010年9月2日 あれまあ
妻が昨夜から発熱。
昨夕、前橋で仕事をする会社の後輩が尋ねてきて、我が家の一角にある事務所で仕事を済ませたあと、なかなか立ち去らない。腹に憤懣がたまっているようだ。誘って鰻を食いに出た。2人で8800円。
私はすでに定年退職後の薄給のみ。が、ヤツには3人子供がいる。
「いいよ、お前は子供に金がかかるだろう。俺が払っておくよ」
宣言したあと再考。
「おい、1000円出せ。いつも俺がご馳走していては、桐生に遊びに来にくかろう」
こうして私は、貯蓄とは縁のない暮らしを続ける。あとで
「2000円でもよかったか」
と後悔するが、ま、財布の中身が1000円増えたところで、それほど役に立つものでもない、と自分を納得させる。
すませて自宅に戻る。テーブルに
「37.6度の熱が出た」
との手紙があった。あれまあ。
妻はすでに2階の寝室。時間が早かったので、録画しておいたWOWOWのドラマを2本見て布団に入り、小説を読む。
2階から降りてきた妻が、台所で何やらごそごそやっている。起き出してみると、氷枕を準備中であった。ひったくって、私が氷枕を整えた。妻は、それを抱えて2階の寝室に戻っていった。
今朝目覚めると7時半。まだ妻が起床した気配はない。新聞を読みながら待っていると、のっそりと2階から下りてきた。
「お前、熱は下がったか? 食欲はあるのか?」
熱は下がらず、でもサンドイッチを食べるという。もう朝食を自分で作る時間でもない。乗りたくもない軽自動車に乗り込み、24時間営業のスーパーへ。
サンドイッチ、牛乳、ジュース、ミカン、桃、それに私用に太巻きといなり寿司のセットをかごに入れてレジに行ったところで、札入れを忘れてきたことに気がついた。ポケットには小銭入れしかない。あけてみると、2000円少々しかない。
「ごめん。という訳なので、いくつか返品するかも知れない」
桃を返品し、2000円弱を払って自宅。
我が朝食は、かくて太巻きといなり寿司。たっぷり日本茶を飲んだ。妻はサンドイッチを一切れ。
「寝てろ」
と言い置いて修理に出していた車を引き取りに。4万円なり。
「あなたの顔は、もう2度と見たくない。事故なんか起こしてやらないからな」
と鈑金塗装の経営者に言い置き、やっと戻ってきた愛車で仕事。
昼前、昼食をどうしようと考え、寿司を1.2人前買って帰る。どうせ妻はたいして食べない。残りの寿司を食べて、あとはインスタント焼きそばですませよう。
キャベツとピーマンともやしをたっぷり入れて、フライパンでインスタント焼きそばを自作。寿司を、確か私が7個。食べ過ぎか?
再び仕事へ。4時過ぎに戻ると、妻は起きて動いている。
「晩飯は外に食いに行くか?」
「あるもので野菜炒めを作るからいい」
それではとエレキギターの練習を始めた。今日は週1回の教室である。ホテル・カリフォルニアのソロパート、おおむね覚えた。左手の指先が変色して固くなるほど練習しているのだが、それでも指が思い通りには動いてくれない。だから、なかなか音楽にならない。だが先生は、
「そろそろ次の曲を考えなければいけませんね」
この曲の卒業が近い? でもなあ……。
戻って入浴、夕食。食べながら夕刊をながめる。
民主党の代表選。菅総理の側では、女房があちこちに挨拶回りというか、票固めというか、に動いているらしい。
あれまあ。
おいおい、旦那と家庭生活をネタにした本を書いて、確かにあんたは有名人だが、そんなところまで顔を突っ込むか?
おい、菅さんよ、一国の総理ともあろう男が、党首選に女房まで引っ張り出すか?
そもそもあんとのところは夫唱婦随か、それとも婦唱夫随なのか?
家の中では女房が実権を持ってもいい。尻に敷かれた亭主でもいい。亭主関白を自認する私の生き方とは違うが、だが、それはあんたの勝手だ。
でもねえ、日本の首相であるのはあんたなんだよ。家の外でまで女房の力にすがる男を、俺たちは首相として押し頂いているのか?
選挙で選ばれたのはあんたなのだ。党内の投票で党首、首相の座についたのはあんたなのだ。
どれほどの見識と実力を持っているのか分からないが、あんたの女房は選挙で選ばれた公人ではない。そんな女が、一国の首相を選ぶ選挙に、どうしてしゃしゃり出てくるのか?
菅直人よ、首相になる前に男になれ!
すでに9月の声を聞いたというのに、暑い。
とはいえ、日が暮れるのはずいぶん早くなった。おっつけ涼しくなるだろう。早く熱燗が恋しい時期になってもらいたい。