2018
08.08

2018年8月8日 台風準備

らかす日誌

台風、であるらしい。
天気予報によると、台風13号は今日の夜から明日の朝にかけて関東東岸に接近、あるいは上陸する。どうやら桐生もその端っこに引っかけられそうなので、今日は台風を迎える準備をした。

といっても、我が家でやることはたいしてない。まず、駐車場に出しっぱなしになって日々使用されている物干しをたたみ、地面に横たえた。鉢植えも、実がなったミニトマトを始め7,8鉢が外にある。これも飛ばされては大変だから屋内に待避させた。それに庭箒ちりとりバケツなど、飛びそうなものはとにかく風があたらない屋内に引っ込めた。大げさに台風準備などとタイトルをつけたが、やったことはそれだけである。窓に板を打ち付けることもなければ、土嚢を準備することもない。

そうである。いま住んでいるのは、桐生の山地を切り拓いて造成された住宅団地である。山を切り開いた宅地はが最も地盤がしっかりしていると聞いたことがあるし、第一高地だから川が氾濫してもここまで水が来る恐れはまるでない。それに、ここは借家である。風で窓硝子の1,2枚が割れたところで修理費用は我が家の負担ではない。この程度の準備をしておけば十分である。

もうひとつ、台風準備があった。
実は明日、半日の人間ドックに入る予定だった。現在の健康保険が8月いっぱいで切れる。9月からは国民健康保険に入らねばならない。であれば、会社の健保組合に入っている間に、最後の人間ドックを受けようか、と思い立ったのは春のことだった。国保に比べれば、健保は資金が潤沢なはずである。それを最後に使ってやらない手はない。

とはいえ、人間ドックは気が進まない。身体をあちこち触られ、針を突き刺され、あまつさえカメラまで飲み込まされる。

「そんなもん、飲めるかよ!」

と抵抗しても、

「では、バリウムを飲みますか?」

と次の提案をされるので、逃げようがない。胃カメラは初体験だが、バリウムより楽なのかな?

などと思案を重ねているうちに日時が過ぎた。有り体に言えば、健保の金を使うことには喜びを覚えつつ、ドックに入るのは出来れば避けたい、というアンビバレントな心理で一日延ばしにしていた。とうとう8月を目前にして観念し、最初は8月2日のドック入りを決めていたのだ。

決めてすぐ、その日は朝から仕事を入れていたことに気がついた。電話をして日程の変更を頼み、1週間後の明日がドック入りの日と決まっていたのである。

そこへこの台風襲来である。当初は千葉、東京、神奈川から埼玉、群馬へ一直線に進む予想だった。しかもやってくる時間がいけない。8日夜から9日午前中にかけて、というのである。私が人間ドックに出かけなければならない時間帯、悪くすれば桐生には暴風が吹き荒れている!

今朝、再度病院に電話をした。

「どうなるか分からないけど、台風に直撃されたら病院まで行けないことも考えられる。大事を取って日程を再度延期したいがよろしいだろうか!」

理にかなった申し出はおおむね受け入れられる。こうして私のドック入りの日は再度延期され、20日となった。

さらに、もう一つ忘れてはならないことが残っていた。

検便

である。
ドック入りするには、直前2日分の大便を採取して持参しなければならない。9日だと思い決めていた私は昨日、今日と2日にわたって採取した。

「のだけれども、20日までは持たないよね。冷蔵庫に入れて保管するわけにも行かないし。そこで、検便キットを再送してもらった方がいいだろうか、それとも今日のうちに私が採取した大便だけをお届けした方が良かろうか」

こうした提案をするのが患者の側だから恐れ入る。普通は病院側から

「じゃあ検便はこうしてください」

と通告されるものだと思うが……。

こうして私は今日の午前中、大便を届けるためだけに病院まで車を走らせたのであった。

よし、これで台風準備はすべて整った。いつでも来い! 台風13号!! 俺は待ってるぜ!!!

って、ちょっと古すぎるか!