2020
05.17

ところで、マスクは届きましたか?

らかす日誌

我が家には、いまだに届いていない
1世帯あたり2枚。届けば私と妻女殿が仲良く1枚ずつ使うことになるのだろうが、届かない物は使いようがない。

まあ、マスクが欲しいわけではない。私は途中まで、外出時にもマスクはつけなかった。マスクをすると息苦しいし、眼鏡が曇る。世論が徐々に険悪になり、マスクをせずに人前で出ると殺人鬼でも見るような目になってきた(気がする)ころから、次女の旦那(歯科医)が使っているマスクを5枚分けてもらい、車の中に1枚置くようになった。

まあ、そのような私から見ると、政府によるマスク配布なんぞはお笑いぐさであった。それでもマスク配布策が批判されることは少なく、世の中が盛り上がったのは

「不良品が届いた!」

という一事からであった。
ひょっとしたら一度書いたかも知れないが、私はこの世論の盛り上がりに

「皆様は不思議なことにお怒りになるのだなあ」

と不快だった。何か、批判の矛先が

「そこじゃないだろ!」

というところに向かった気がしたのである。

私の不思議な思いをご説明するために、ここではマスク着用がコロナウイルス感染防止に大いに役に立ち、従ってマスク配布策が立派な政策であったとする。そうすると、肝要なことは

1日、1時間 1分

でも早く、マスクが各家庭に届くことである。とにかく在庫はゼロ。あれこれ手を回して目覚ましい復旧ぶりをみせた中国から輸入ができるようになり、それを配るとする。
生産国はあの中国である。平時でもその品質には問題がある。このような混乱時には品質低下は覚悟せねばなるまい。
では、欠陥品を家庭に送らないためにはどうするか。全品検査、百歩譲っても抜き取り検査ぐらいはやらなければならない。そして、抜き取り県債で不良品が見つかれば、そこから先の検査はさらに厳しくせざるを得ない。
誰が、どのように検査をするかを横に置くと、いずれにしても時間がかかるのだ。その分、各家庭に届くのが遅れる。各家庭に2枚とすると、全量は1億枚強。何人がかりで、何日間かければ検査が終わるのだろう? 検査が終わった分から出荷するとしても、全世帯に届くまでに膨大な時間がかかってしまうのは目に見えている。

繰り返す。政府がマスク配布を決めたのは緊急時であった。一刻も早く全国民にマスクを着用させねばならなかった。
ここで、政府の選択肢は2つある。

・品質に目をつぶって時間を重視する。

・まっとうなマスクでなければならないので時間をかけて検査する。

繰り返す。緊急時である。であれば、時間を重視して、到着した物からどんどん発送する、という選択肢を採ったのは当たり前である、と私は考える。不良品? 出たときに対応すればいいさ。そのような大雑把が認められない緊急対応はあり得ないのではないか。
敵の砲撃を受け始めて、味方の大砲の品質検査をして反撃する軍隊はいない。届いたばかりで正常に稼働するかどうかは分からなくても、とにかく反撃の1発を放て、というのが普通の反応だろう。

以上の理由で、欠陥マスクが届いた家庭があっても、

「緊急時だから」

と無視するのが緊急時に生きるということである、と考える。

だから、政府のマスクについてはそんなつまらないことで喧々囂々の批判を繰り返すのではなく、そもそもマスクの各家庭配布という政策がまともであったかどうかを俎上に乗せるべきだったと私は思う。それが百歩を譲らないときの判断の仕方である。

ねえ、いくらマスク不足でパニックに近い国民心理があったとはいえ、感染予防に役に立つという専門家はほとんどおらず、感染者がウイルスをまき散らさない効果程度しか認められていない(それなら、マスクをしなくても、咳、くしゃみをするときにハンカチで口を覆えば済む)マスクを、政府が全世帯に配るなんて、どれほどの意味があるのか。
1世帯2枚のマスクでコロナウイルスから守られた人が1人でいたのだろうか?

そして、採り上げられることがほとんどないが、政府がマスクの調達を依頼した業者の1つが創価学会員、公明党員がいた。従業員わずか5人の会社が、こんな時に政府の発注を受けたことに違和感を持った記者さんはあまり多くなかったらしいが、これこそコロナ騒動に便乗した疑獄事件ではないのか? 贈収賄は自民党だけが主役になるのではない。公明党も政府の一員であり、

1人10万円

に見られるように、政策に大きな影響力を持ち始めている。その党員が不自然は政府発注を受けたら疑ってかかるのが当然だと思う。
これも、欠陥マスク騒ぎの陰で忘れ去られようとしている重大事件である。

それにしても、我が家にはマスクも、1人10万円の申請用紙もまだ届かない。忘れ去られた家庭なのかな? ついでに、コロナウイルスも我が家を忘れてくれていればありがたい。
あ、ウイルスって記憶力があるんだっけ?

昨日は東北自動車道を使って川口まで行ってきたが、まだ車は少ない。道の空き具合に合わせて走らせていると、知らぬ間に時速130kmを超えてしまう。私の車は130㎞以上になるとエコモードが解除されるので、それ以下で走るように気をつけているのだが。

高校数学はいま、順列組み合わせをやっている。
瑛汰の受験勉強を手伝ったときも出てきたが、私はこの分野が嫌いである。他の分野の問題を解くときとは違った構造の頭を持たないとなじめないような気がして仕方がない。ために、何となく参考書を開くの億劫で、なかなか先に進まない。

コロナ死、31万3805人。死者が9万人を超えたアメリカでは、やっと死者、新規感染者とも減り始めたようだ。
歯止めがかからないのはロシア、ブラジル。どちらも右肩上がりとしか見えない。
いつになったら終息するのか。

やっぱり今日も、コロナになっちゃった。ごめん。