ジェミニが指定したプラグインの1つはBogoといった。もうひとつは確かGTranslateである。
「この2つを入れれば、ものの10分もあれば自動的に英語に翻訳されたページができます」
ともジェミニは豪語した。
WordPressにプラグインを入れるのは簡単だ。目的のプラグインを検索し、インストールし、有効化する。2、3分で作業を終えた。ジェミニは
「これで多言語化の強力な翻訳環境が整いました」
と打ち返してきた。ここまで来たら、あと一歩で画面に言語切り替えスイッチが現れ、そのスイッチで英語を選べば自動翻訳プラグインが目の前のページを英語に変えてくれると期待する。ワクワクする。そして私は画面に現れた切り替えスイッチを英語に切り替えた。
ところが。
この先は、私のジェミニへの問いかけが実態を生のままに表すだろう。
・日本語のままです。
・英語になっているのはアーカイブだけでです。
このあたりに来ると、ジェミニは手動で英語ページを作れと言い始めた。ひとつだけ作って公開してみた。ところが、今度は切り替えスイッチを操作しても、日本語と英語が切り替わらない。
いや、切り替わる瞬間もあった。ところが、英語版のページが「最近の投稿」に現れるようになった。これは困る。大澤さんの記事は2018年に公開したもので、いくら英語版とはいえ、たった4枠しかないと最近の投稿がに出てきては、本物の最近の投稿の居場所がなくなるではないか。大澤さんの原稿は21本もあるのだ。
その後も、ジェミニの指導に従って作業を続けた。何しろこんなこと、ジェミニに助けてもらわなければ、私にはできないことなのだ。
だが、ジェミニの指導は徐々に混乱してきた。
「きりゅう自慢」を見ていただければお分かりいただけるが、上にある「きりゅう自慢」の文字をクリックしてもらうと、トップページに戻るように設計してある。ところが、ここをクリックすると「404エラー」、つまり目的のページが見つからなかった、という表示が出るようになった。そして、最近の投稿にひとつだけ作った英語のページが居残る。
あとは悪夢の連続である。最近の投稿から英語版の記事が消えたかと思うと、作って公開したはずの英語ページが出てこない。英語ページが呼び出せるようになると、最近の投稿に英語ページが顔を出す。
おいおいジェミニ、私をどこに連れて行くのだ?
とうとうジェミニも音を上げたらしい。
「Bogoでの自動切り替えを諦め、手動リンクで解決する」
と言い出したのである。おいおい、お任せ下さい、10分もあれば英語ページの自動生成ができます! といったのは嘘だったのか?
そしてとうとう、決定的なことをジェミニは言うのである。
自動翻訳に任せると、文字数に制限がある。
私の原稿は長い。少なくとも1つの原稿は1500字はくだらない。それが文字数制限に引っかかる恐れは十分にあるではないか。そして、その制限をなくすには金を払わねばならないのだそうだ。これ、ボランティアの仕事なのだが。
それにも増して困ったのは、自動生成された英文を修正する手段がないと、ジェミニが言ったことである。えっ、どんな英文になるかはAI任せなの? そしてAIが間違ったら、修正する手段がない?
私の中で熱気が薄らいだ。

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